第5回絵本・童話大賞終了

第5回絵本・童話大賞

選考概要

編集部内での議論の末、最終候補作としたのは「スギモトダイキノ絵本」「☆のアリカ」「こちら銀河鉄道星空駅」「食事がきらいな王様」「百万と一人の願い事」の5作品。

選考の結果、いずれもそのまま出版化するのは難しいと考え、編集部内での支持が高く、かつ対象年齢の異なる「食事がきらいな王様」「こちら銀河鉄道星空駅」の2作を特別賞に選出することとした。

「食事がきらいな王様」は就学前~小学校低学年向けの児童書で、子どもがいかにも好きそうなお話が子どもがいかにも好きそうな表現で綴られており、総合的に高く評価された。絵がつけばさらに完成度の高い作品になるであろうと考えた。

一方、「こちら銀河鉄道星空駅」は小学校高学年向けの小説であり、幻想的で夢がある魅力的なストーリーであった。やや大人の視線や表現が入りすぎているきらいがあるが、逆にいえば子供だけでなく大人も楽しむことができるノスタルジックあふれる作品であった。

応募総数114作品 開催期間2012年08月01日〜末日

なし


編集部より

ポイント最上位作品として、“読者賞”に決定いたしました。便利屋として奮闘するエドさんに舞い込む様々な依頼を、うまくオチをつけて掌編としてまとめている点がとても良かったと思います。日常からファンタジーまで幅広いジャンルのお話が揃い、読者も飽きずに作品を楽しめたのではないでしょうか。また、気難しいけれどどこか憎めないアリントン夫人や、悪戯好きのグレムリンなど、エドさん夫妻以外のキャラにも個性があり、物語に更なる深みを与えていると感じました。


編集部より

シンプルながらも、童話・児童書としての完成度の高さが、編集部の好評を集めました。王様が食事を好きになるまでの過程が決して押し付けがましくなく、楽しく描かれており、特に「天井まで届きそうなくらいのアップルパイ」といった食べ物描写や、王様がマントや王冠を脱いで丸裸になってしまうシーンなどは、子ども心をくすぐるものではないでしょうか。本来のターゲットである子どもが素直に楽しめる、心温まるお話だと思います。


編集部より

星空を走る銀河鉄道という引きのある題材をベースに、謎を解きながら真実に迫る主人公の二人、小5の「勝昭」とクラスメイトで転校生の女の子「柏木」、の姿が生き生きと描かれていると感じました。光る時刻表や図書館の暗号、空飛ぶ自転車など、子ども心をくすぐる小道具も魅力的です。クラスで異質な柏木が実は重い秘密を抱えていて、というややもするとありがちととられる設定・展開も、そうした謎解きや小道具のおかげで、ラストまでうまく機能していたと思います。また、子どもはもとより、大人も一緒になってワクワクできる幻想的かつノスタルジックな雰囲気も、好評に繋がりました。

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