第4回ファンタジー小説大賞終了

第4回ファンタジー小説大賞

選考概要

編集部内で一次選考において大賞候補作としたのは「オレが異世界で獣とランペイジ」「勇者様にいきなり求婚されたのですが」「入れ代わりのその果てに」「大人になれない英傑殺し」「Re:Monster――怪物転生記――」「町民C、勇者様に拉致される」「俺は凡夫と言っておろうに!」「異界の魔術士」「女王の化粧師」「IN BLOOM ~聖少女と黒の英雄~」「七星覇王伝」の11作品。

どの作品もそれぞれに持ち味、魅力がある、大変高いレベルの最終選考となった。結果、編集部内の個々のメンバーが支持する作品は、かつてないほどにばらけることになった。

「オレが異世界で獣とランペイジ」の大賞・読者賞W受賞を支持する声も一部あったが、最終候補作の中から多数出版化を検討することになる状況の中で、その他候補作からずば抜けているといえるほどの差は無く、W受賞は見送られた。「勇者様にいきなり求婚されたのですが」は編集部内で万遍なく広く高い支持を集めたが、メンバー個々が強く大賞に推すまでに至らなかった。「俺は凡夫と言っておろうに!」は逆に一部に強く支持する声があったが、他候補作に比べ内容的にやや文庫向きという感もあり、出来れば大賞は単行本出版にふさわしい作品ということで、今回の大賞受賞にはいたらなかった。「女王の化粧師」はいわゆるネット小説とは一線を画す、硬質だが読みやすい文体と独特の空気感が魅力の作品であった。女性編集者を中心に支持を集めたが、出版化ということを考えると他作品に比べ、商業ニーズにやや不安があるということで、大賞には至らなかった。

議論を重ねた末、最終的に大賞に選出されたのは「大人になれない英傑殺し」。異世界に1000人の日本人が召喚されるという、MMORPG的な群像劇である当作は、複雑に練り込んだ設定・ストーリー展開が非常に挑戦的で、まさに「今」旬な内容の作品であると言え、敏感に時代の空気を反映する「Web」のコンテンツ大賞にもっともふさわしいと高く評価された。

また女性向けファンタジー作品にも特別賞をということで、広く支持を集めた「勇者様にいきなり求婚されたのですが」が選出された。

前述したように今回の最終選考作はどれもレベルが高く、ほぼすべての作品において出版化を検討、あるいは出版化の道を探っていきたいと考えている。また最終選考作以外にもレジーナブックスで是非出版を検討したい作品も多々あり、レジーナブックス編集部より個別にオファーあるいは出版化への挑戦の打診をしていきたい。

応募総数614作品 開催期間2011年09月01日〜末日

大人になれない英傑殺し


編集部より

隠された冒険の真の目的や登場人物の背景など、深い謎をいくつも織り込んだ設定に加え、モンスターだけでなく冒険者同士でも繰り広げる熾烈な争い、生と死が紙一重で交錯する緊張感あふれた展開など、従来のファンタジーとは一味違う独特の魅力が決め手となりました。やや説明不足な面、展開が粗い面もありますが、著者と改稿について相談し、是非、アルファポリスから出版したいと思います。

オレが異世界で獣とランペイジ


編集部より

ポイント最上位作品として、“読者賞”に決定いたしました。異世界にトリップした主人公が最強への道を歩むという王道設定、しかし賢獣や鬼族の娘を引き連れ展開されるストーリーは非常にユニーク、という絶妙のバランスが魅力的な作品でした。モンスターとの戦闘シーンも迫力があり、主人公アベルのクールではあるけれど素直なキャラクター、そしてジン、カザネといった仲間との絆を感じさせる描写も多くの読者を惹きつけていると思います。是非、アルファポリスから出版したいと思います。

勇者様にいきなり求婚されたのですが


編集部より

とにかく軽快で読みやすく、誰もが楽しめる、非常に質の高いラブコメファンタジー作でした。侍女のかわいらしいツッコミが魅力的で、また勇者様のヤキモチ焼きな性格も人間味があり、個性的な登場人物たちに愛着を感じながら読まれている読者の方も多いと思います。是非、レジーナブックスから出版したいと思います。

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