初めての性体験 二十代女性(匿名希望)

二十年以上前に読んだ、雑誌の小さなスペースにあった『体験記』を思い出しながら書きました。

なにぶん大昔に読んだものなので、ほぼ内容は記憶にありません。
なんとか残っている記憶同士を、自分の知る限りの言葉でつなぎ合わせ、記憶に残っていないものに関しては、自分で作成し、ツギハギだらけでなんとか一つの形に完成することができました。

ちなみに残っている記憶は、「小学四年生の女の子が、おじさんにイタズラされ、ズルズルと性に目覚めていく」という、要約の部分。
そして、その話が展開していくうちに、自分はなんらかの大きな“衝撃”を受けた。という、体験記から受けた個人的な感情の部分。
以上の二点です。
細部に関しては、全くと言っていいほど記憶がありません。
そのため、内容のほとんどはオリジナルとなってしまいました。
恐らく原本と比較したときに、全く別モノになってしまっていることと思います。

そうまでしてこの体験記を書こうと思ったのは、二十年以上も前に読んだ“衝撃”が、今も色褪せずに残っているからです。
もう一度、この体験記から受けた“衝撃”をカタチとして味わいたいと思ったのが、キッカケでした。

原本を見つける努力をするよりは、自分で“衝撃”を作成する道を選びました。
自分自身の筆力向上を図れる良い機会になると思ったし、何より、自分自身の“衝撃”という感情の部分だけは、今も昔も一緒にして、見る目だけは変わってしまっている可能性があるからです。
つまり、原本を今読んだところで、当時の“衝撃”を味わえるのかどうか分からないという不安があるからです。

昔受けた“衝撃”をそのままにして、いかに“今”の自分が納得できる再現をできるか。
それを目標として書きました。
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