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第2章 王都にて(前)
第32話 暇そうな
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「ひ、暇そうな王族…」
ユーリは自分の人生で一度も聞いたこともない言葉を反芻した。
「そう(°▽°)暇そうな王族(°▽°)
どの果物が一番甘いかは果物屋に聞くのが一番だから、
王族のことは王族に聞くのがいいと思うんだ(°▽°)
でもディアナおばさまは忙しそうだから、
子供の疑問に付き合わせるのも悪いし。
だから暇そうな王族知らない?( ´_ゝ`)?」
「ひ、暇そうな」
ユーリは再びそう繰り返した。
暇そうな王族と言われてぱっと思い付いたのは、
残念なことに父親である国王だった。
国王は母親である正妃に仕事を押し付けていたので、
結構暇そうにしているのをユーリは知っていた。
しかしまさか
暇そうな王族と聞かれて、
それは国王だと答えるわけにはいかないし、
国王に王族はなぜ偉いのかなどと聞いたら、
いくら正妃の幼馴染みの娘のエレンでも洒落にならない。
さっきまで自分が不敬だなんだと言っていたユーリだったが、
なぜか今はエレンの心配をしてしまっていた。
ユーリは色々こじらせてはいるが、根は優しいいいこだった。
ユーリは自分の人生で一度も聞いたこともない言葉を反芻した。
「そう(°▽°)暇そうな王族(°▽°)
どの果物が一番甘いかは果物屋に聞くのが一番だから、
王族のことは王族に聞くのがいいと思うんだ(°▽°)
でもディアナおばさまは忙しそうだから、
子供の疑問に付き合わせるのも悪いし。
だから暇そうな王族知らない?( ´_ゝ`)?」
「ひ、暇そうな」
ユーリは再びそう繰り返した。
暇そうな王族と言われてぱっと思い付いたのは、
残念なことに父親である国王だった。
国王は母親である正妃に仕事を押し付けていたので、
結構暇そうにしているのをユーリは知っていた。
しかしまさか
暇そうな王族と聞かれて、
それは国王だと答えるわけにはいかないし、
国王に王族はなぜ偉いのかなどと聞いたら、
いくら正妃の幼馴染みの娘のエレンでも洒落にならない。
さっきまで自分が不敬だなんだと言っていたユーリだったが、
なぜか今はエレンの心配をしてしまっていた。
ユーリは色々こじらせてはいるが、根は優しいいいこだった。
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