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終章 ①
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どのくらい眠ったのだろう、、、。
目張りで遮光してある室内からは、外の様子はわからない。
俺が女子部屋で目を醒ますと、そこにアヤメやゆずの姿はなかった。
俺は、女子部屋を出て二人を探しに行った。
時間はわからなかったが、外は暗い。
食堂からにぎやかな声が聞こえる。俺は急いで声のする食堂へ向かう。
室内には、ヴァンパイアポリスのメンバーや、平助さん、宗助所長の顔が見える。
俺を見つけたゆずが走って来た。
「お館様、お目覚めですね。ゆずが皆さんに、今日起こった出来事をお話しておきましたので、ご安心ください。」
「起こった?、、こと全てって、、、。お前、あれも言ったのか?」
「あれとは??あああ。アヤメ愛してる~。の事でございますか?」
「こ、声が大きいよ。それに、俺は愛してるとは、、その、、言ってないじゃん。」
「ご安心ください。お館様。アヤメねえちゃんとお館様は、今は、いってみれば微妙な時期でございます。お二人がしっかりと愛を育むまで、この事はゆずの胸にしまっておきますゆえ。それに、、、。まだアヤメ姉ちゃんから、告白に対する返事は聞いておりませんよね?」
「そうだな。アヤメが返事するかどうかもわからないし、、、。」
俺とゆずがこそこそ話をしている側へ、平助さんがやって来た。
「本田君にお聞きしたいことがあるのですが?」
「なんでしょう?」
「本田君が異次元に白神の遺体を保護していると聞いたのですが?それをどうするつもりなんですか?」
「ああ、白神の希望通り、祖父母と同じ社に安置しようかと思ってるんですけど、、、。まずいですかね?平助首相?」
「まったく、、、。君はどこまで人が良いんだか、、、。呆れますね。」
「でも、以前の白神は、祖母のパートナーだったわけだし。ほら、死んだらみんな仏になるって言うじゃないですか?」
「わかりました。私からも賢人衆にあなたの希望に沿うよう助言はしておきます。」
「ありがとうございます。平助さん!」
「コホン、、。時に、もし、私が、、、。」
「私が?なんですか?」
「死んだときに、私も安芸さんの側に安置されたいと言ったら、、その、君はOKしてくれるんですかね?」
「えええ。そんな先の事、、、。もしそうするならあの社はもっと大きなものに建て替えなくっちゃいけなくなりますね。」
「ふふふ。それは私に任せてください。」
平助さんが満足そうに頷きながらそう言った。
「一宇~。僕たちを守ってくれたんだねぇ~。僕、信じてたよ!親友の君ならやってくれるって!」
類がそう言いながらやって来る。
いつの間にか、俺の周りには俺の愛する人たちが集まっていた。
もちろん、アヤメも。
目張りで遮光してある室内からは、外の様子はわからない。
俺が女子部屋で目を醒ますと、そこにアヤメやゆずの姿はなかった。
俺は、女子部屋を出て二人を探しに行った。
時間はわからなかったが、外は暗い。
食堂からにぎやかな声が聞こえる。俺は急いで声のする食堂へ向かう。
室内には、ヴァンパイアポリスのメンバーや、平助さん、宗助所長の顔が見える。
俺を見つけたゆずが走って来た。
「お館様、お目覚めですね。ゆずが皆さんに、今日起こった出来事をお話しておきましたので、ご安心ください。」
「起こった?、、こと全てって、、、。お前、あれも言ったのか?」
「あれとは??あああ。アヤメ愛してる~。の事でございますか?」
「こ、声が大きいよ。それに、俺は愛してるとは、、その、、言ってないじゃん。」
「ご安心ください。お館様。アヤメねえちゃんとお館様は、今は、いってみれば微妙な時期でございます。お二人がしっかりと愛を育むまで、この事はゆずの胸にしまっておきますゆえ。それに、、、。まだアヤメ姉ちゃんから、告白に対する返事は聞いておりませんよね?」
「そうだな。アヤメが返事するかどうかもわからないし、、、。」
俺とゆずがこそこそ話をしている側へ、平助さんがやって来た。
「本田君にお聞きしたいことがあるのですが?」
「なんでしょう?」
「本田君が異次元に白神の遺体を保護していると聞いたのですが?それをどうするつもりなんですか?」
「ああ、白神の希望通り、祖父母と同じ社に安置しようかと思ってるんですけど、、、。まずいですかね?平助首相?」
「まったく、、、。君はどこまで人が良いんだか、、、。呆れますね。」
「でも、以前の白神は、祖母のパートナーだったわけだし。ほら、死んだらみんな仏になるって言うじゃないですか?」
「わかりました。私からも賢人衆にあなたの希望に沿うよう助言はしておきます。」
「ありがとうございます。平助さん!」
「コホン、、。時に、もし、私が、、、。」
「私が?なんですか?」
「死んだときに、私も安芸さんの側に安置されたいと言ったら、、その、君はOKしてくれるんですかね?」
「えええ。そんな先の事、、、。もしそうするならあの社はもっと大きなものに建て替えなくっちゃいけなくなりますね。」
「ふふふ。それは私に任せてください。」
平助さんが満足そうに頷きながらそう言った。
「一宇~。僕たちを守ってくれたんだねぇ~。僕、信じてたよ!親友の君ならやってくれるって!」
類がそう言いながらやって来る。
いつの間にか、俺の周りには俺の愛する人たちが集まっていた。
もちろん、アヤメも。
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