継母ができました。弟もできました。弟は父の子ではなくクズ国王の子らしいですが気にしないでください( ´_ゝ`)

ユーリのエレンに対するしつこさを見ると、

ユーリが国王みたいになったらとゾッとした。

ユーリを拗らせたくはないが、

リアナの相手として、

ウィル以上の条件がいい相手は考え付かない。

また、ディアナがウィルを選んだのは、

エレンのこともあった。

リアナは国王によりひどく傷つけられた。

傷ついた事実は一生消せない。

きっとこれから辛い思いをするだろう。

産まれる子も、

いつかは自分の出自のせいで、

辛い思いをするかもしれない。

そんなとき、

リアナと産まれる子の側にエレンがいてくれたらどうなるだろうと思った。

エレンは『不幸』と言う言葉が裸足で逃げていくような子だと思う。

あの子にはそんな言葉は似合わない。

たとえ不幸が襲ってきても、

エレンだったら吹き飛ばしてしまう気がした。

リアナと産まれる子が辛い思いをしても、

きっとエレンが吹き飛ばしてくれる。

やはり、リアナのためには、

リアナはウィルと結婚する方がいいと思う。

ディアナはリカルドにユーリにリアナのことを話すべきか相談した。

リカルドはリアナがテオドアール辺境伯と結婚することが決まったら、

打ち明けた方がいいのではないかと言った。

変な形でバレるよりきちんと話した方が、

ユーリの傷は少ないのではないかと言った。

「母上、ユーリは母上が思っているより、

強いんじゃないかと思うよ。

時間はかかるかもしれないけど、

きっとユーリなら受け入れられるよ。」

リカルドは苦しむディアナを慰めるように優しく言った。