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転生したようです

朝食

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「おはようございます、遅れて申し訳ありません…」

朝食を食べる部屋へと入るとスグに待たせてしまったことに謝罪をした。

「ユリアおはよう、珍しいね夜遅くまで本を読んでいたのかい?」
そう言って穏やかに挨拶を返したのは
ユリアの父でありランドール伯爵家の家主
ケヨン・ネーブ・ランドールであった

「お父様、はいその通りです…以後は気をつけます。」
夢のことはやはり言えず本を読んでいたと誤魔化してユリアは席に着いた。

「ふふっ…貴女が遅れるくらい面白いのであればわたくしも読んでみたいわ」
母リリアナはそういうと美しい淑女の微笑みでユリアに問いかけた

「はい、私が読み終わったら是非見てみて下さい!とても内容が深くて面白いのです」

さて、母が好きそうな本を後で集めて置かなくては、と心で確認して

話しが終わるのを待っていたケヨンに合わせて口を閉ざし、ケヨンの合図で朝食を食べ始めた。


ほかほかのパンには領内で採れたと思われるトマトやキュウリが挟まれたサンドウィッチに、まろやかな味わいの温かいコーンスープ。そしてサラダにはこれまたトマトにハム、レタスに手作りのドレッシングがかけられていて今朝もとても美味しい朝食であった




朝食を食べ終わるとケヨンは仕事の用意のために部屋に戻っていき、リリアナは今日は今日はどうしようかしらねと言いながら使用人を連れて自室へと戻っていった。

「ふぅ…」

父と母がいて毎日を平凡ながら幸せに暮らしている。友人もそれなりにいるし、あと2年もして12歳になると学園に行き勉学に励むことになる。

この世界には魔法という物が存在していて、ユリアも魔法を扱えた。
ユリアに魔法を教えているのはかなりの魔法使いというのはわかるがそれ以外は全く分からなくなぜ父が彼を師にしたのかは未だに分からない。

けど、確かな実力もあり教え方もとてもわかりやすい彼にユリアは敬意を表していた。

しばらく何をする気もなくぼーっとしていると使用人が紅茶を入れてくれたのでそれを飲む。
それと同時に予定を告げられ今日は魔法の勉強があったと思うと自然と気持ちが高ぶる。

「着替えなくては」
独り言のように呟いて席を立ち部屋を後にしたユリアは魔法授業のために動きやすい服へと着替える為自室へと足を進めるのであった
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