ツバキルイ

ツバキルイ

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ファンタジー 連載中 長編 R15
魔法学院エルブランシュに通うルロイ・ハーヴェスは、 十八歳になっても万年Cクラスの学院の落ちこぼれだ。 使える属性は雷だけ。 複数属性を操るのが当たり前の学院で、ルロイは魔法の才能がないと見なされていた。 ただ一つ、誰にも知られたくない秘密を除いて。 ――過去に一度だけ、制御不能な雷の力を発現させたことがある。 二度とあの力を使わない。 そう決め、目立たず静かに学院生活を送っていたルロイだったが、 ある日の任務で状況は一変する。 本来ならCクラスが相手にするはずのないA級魔獣、ロックゴーレム。 教官が姿を消し、仲間が追い詰められる中、ルロイは仲間を守るために力を解放する。 雷しか使えないはずの少年が放った、常識外れの雷魔法。 その姿を見たAクラス教官は、震える声で呟いた。 「――呪われし魔術師か」 一つの属性しか扱えない代わりに、その属性を極限まで引き出す異端の魔術師。 かつて災厄を引き起こしたと恐れられ、歴史から姿を消した存在。 そして今、その力を持つ者が再び現れた。 ルロイが自分の正体に戸惑う中、西の王都ロアノアールに新たな「呪われし魔術師」が現れる。 その暴走をきっかけに、二つの王都の均衡は崩れ――戦争が始まった。 王から命じられたのは、暴走する「炎の呪われし魔術師」の制圧。 しかし戦いの中で、ルロイは大切な幼馴染を失い、自らも追われる身となる。 やがて辿り着いた海辺で、彼は一人の少女と出会う。 名前は、リュネス。 闇の魔法を操る、奴隷の少女だった。 自分と同じように、力ゆえに人から恐れられる存在。 彼女を救うことは、かつて「災厄」と呼ばれた自分自身を救うことでもあった。 雷しか使えない落ちこぼれ魔術師は、 自分の力を何のために使うのか――その答えを探し始める。
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文字数 91,929 最終更新日 2026.08.31 登録日 2026.08.31
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