大きなソメイヨシノの咲く木がある、桜見高校。吉原奏人は、他人と接するのが苦手で、他人からの目を気にする憂鬱な学生生活を毎日毎日送っていた。ある日、音楽室から鳴り響くメンデルスゾーンの「春の歌」が奏人の耳を突いた。吸い込まれるように音楽室に入ると、そこには桜のように綺麗で小さな見知らぬ女子生徒がピアノと共に佇んでいた。奏人は彼女をきっかけにかつて好きだったピアノに再び触れることになる。ピアノを奏で、奏人は再び生きがいを取り戻した。そして彼女には、ある願いがあった。奏人はその願いを叶えるべく、奔走する。
文字数 4,035
最終更新日 2025.05.01
登録日 2025.04.30