葉月ライ

葉月ライ

好きなものを好きに書きたい
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恋愛 連載中 長編 R15
誰かの声に導かれたこよみは、不思議なほど澄んだ沢に落ちた。 どこまでも深く沈んだその先は——息をのむほど美しい神域だった。 そこで出逢った龍神の『東雲』は、人間離れした美しい姿ではあるものの、額からそびえる鹿のような角は片方が折れ、片目は見えないという。 今にも消えてしまいそうな儚げな彼は、こよみを花嫁に迎えると告げながら、恐ろしい言葉を口にした。 「こよみの傍にはいられない……殺してしまうかもしれない」 それならばと現世に帰る道を探すことにしたこよみだったが、彼に日々愛しむような眼差しを向けられ、徐々に寂しさを募らせていく。 神域に居るのは様々な姿を模した精霊たちと、時々姿を消す東雲だけ。 ……そのはず、だった。 美しい神域には、時折、漆黒の闇が現れる。 「あちら側に行ってはいけないよ」 そう言われて避けていた闇が、ある日突然、こよみをどこかへ引き摺り込んだ。 「お前の目には、この姿が東雲——美しい龍神に、見えるのか?」 そこにいたのは、東雲によく似た姿のもう一人の龍神だった。 『暁』と名乗る彼は、こよみに告げる。 「貴様は、俺の贄にする」 神域で花嫁に迎えられた人間×闇を抱える龍神様の、和風婚姻譚。  
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文字数 9,686 最終更新日 2026.10.06 登録日 2026.10.01
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