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2028年。29歳のタクシー運転手・槍尚 瀬田来(やりなお せたらい)は、酒に逃げる自堕落な生活の末、肺塞栓症で倒れる。
入院勧告を突っぱねて飛び出した帰り道、路地裏の暴行現場を撮影してバズらせようとした瞬間、激痛の中で惨めに息絶えた。
『——人間の後悔とは、これほど非論理的なのですか』
瀬田来の死の直前の愚痴を聞きつけた未来のデータアーカイブ『G.O.D.』は、彼を5年前(2023年)の過去へとロードする。
手元に残されたのは、2028年のネットと繋がったスマートフォン。
目覚めた場所は、六本木けやき坂。
自分が酒に逃げるきっかけとなった、あの理不尽な泥酔客の待つ車内だった——。
未来の知識と、人をハメようとした己の悪知恵を武器に理不尽を叩き潰す瀬田来。
だが、未来のスマホは万能のツールではなく、自らの欲望と「5年後に確定した死の危険」を映し出す呪いのデバイスだった。
底辺ドライバーの、命と尊厳を賭けた『やり直し』が始まる。
文字数 3,783
最終更新日 2026.08.29
登録日 2026.08.29
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