抑止旗ベル

抑止旗ベル

1
ファンタジー 連載中 長編
「セラフィーナ。君との結婚を終わらせたい」 愛人を選んだ夫から離婚を告げられた公爵夫人セラフィーナ。 十年にわたり領地の財政を支えてきた彼女を待っていたのは、感謝ではなく、偽造された署名と夫が失敗した投資の責任だった。 罪まで着せられる前に公爵家を去ったセラフィーナは、ヴァルハルト辺境伯の財務官として再出発する。 ところが、渡された帳簿が示していたのは――兵士の給与が尽きるまで、あと三十七日という現実だった。 帳簿に載らない税金。焼かれた記録。消された承認頁。存在しない役職と、赤黒い蝋印。そして、何者かに奪われようとしている領地の通行権。 「数字は、人を責めるためではなく、守るために使うものです」 これは、不要だと捨てられた公爵夫人が、数字と証拠を武器に破産寸前の辺境領を救い、自分を正しく評価してくれる場所を手に入れる物語。 一方、彼女を追い出した元夫は、急激に悪化していく領地財政を前に、ようやく自分が捨てたものの価値に気づき始めていた――。
24h.ポイント 292pt
小説 4,720 位 / 230,596件 ファンタジー 951 位 / 54,154件
文字数 6,977 最終更新日 2026.09.01 登録日 2026.08.29
1