青井アサ

　人助けによる死を認められ神から祝福を与えられることになった前世の私。女子校の王子様的存在だった記憶から、「転生できるなら可愛らしい女の子になってみたい」と願い出る。転生を経てイリスと名付けられた私は15歳の誕生日にその事を思い出すのだが、衝撃を隠せずにいた。なぜなら、神様との約束は守られず、むしろ前世と同じようなポジションにいると分かったからだ。 　ーー神のうっかりミスにより、またもやイケメン女子として転生したイリス。そんな彼女は神様からお詫びに紋章の力を与えられる。その力を見込まれ双子の兄のリアム （実は前世で一緒に人助けをした人だった）と共に、ヴィンダート王家の二人の王子の世話役をそれぞれ任されることとなる。世話役として全力を尽くしながらも前世の性分が抜けないイリスは、その持ち前の王子様感で（無意識に）老若男女関係なくときめかせてしまう。 　そんな積み重ねが、やがて、ヴィンタード王家の一筋縄ではいかない複雑な事情に自らを深く入り込ませてしまうことを知らずに……。 ＊イケメンな侯爵令嬢のイリスが、2歳年下の第二王子ウィルの剣術の師として成長していきながら愛される、そんな物語を書きたいと思っています。 ＊双子の兄は第一王子アランの世話役です。こちらが完結したのちにBLジャンルとして連載する予定です。こちらの作品内のメインはイリスとウィルの二人なのでこちらでは詳細に描写する予定はありませんが、気になるようでしたら自衛してください。

　ふとした瞬間に自分が2度目の人生を送っていることに気付いた私こと公爵令嬢のシエル・バートリー。 　記憶は殆ど無いけど、この世界が“乙女ゲーム”に似てるってことは分かる。そしたら私ライバルポジションじゃない！？だって私の婚約者は第一王子で、乙女ゲームにはもってこいの設定だし！ 　傷は浅い方が良い！と彼との接触を抑え始めたシエルだったが、恋心はなかなか治ってくれず深まるばかり。それでももう少しで婚約破棄の手続きが終わるからそしたら今よりは楽になるかも、と思っていた矢先シエルの身に事件が起きた。 　果たしてシエルの運命はいかに？ ・*の印のあるものは直接的又は性的な表現が含まれます。