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「勇者(あなた)はいらない」
笑顔でそう言い放つのは、エリュシオン帝国第八皇女リンティアナ。
数百年に一度の超絶レアスキル『魔法帝』を持って生まれ、勇者以外には倒せないと言われてきた魔王をあっさりテイムした彼女は、いわゆる転生者だった。
三歳のある日、リンティアナは積み木で額を強打した拍子に前世の記憶を思い出す。
大嫌いな小説の『顔だけは良い四股クズ男(勇者)のために犬死にする魔法帝』に転生していることを把握し「無理なんだけど!」と叫ぶ。
筋金入りの面食い癖のせいで『クズ男ホイホイ』とまで呼ばれた前世では、顔だけのクズ男に振り回され続けた挙句に理不尽な死を遂げた。
死に際にようやく悟った「クズ男が格好いいのは二次元まで」という教訓を胸に、勇者には近付かず、今度こそ幸せな恋愛結婚をするのだと決意する。
死に物狂いで自身を鍛え上げ、専属従者アルトランテとともに魔王のテイムに成功。
世界は守られ、原作改変が完了した。
満を持して「さぁ婚活だ!」と意気込んだのだが……。
国内では御断りの嵐、国外での婚活も何やら不穏な気配。
おまけに専属従者の思わせぶりな態度にも翻弄されてしまう。
恋愛ポンコツ魔法帝リンティアナの、恋と婚活のゆくえは果たして……!?
文字数 14,999
最終更新日 2026.08.12
登録日 2026.08.12
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