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妖魔を見ることができる高校生――相馬亮人。
広すぎる家で、ほとんど帰ってこない両親を待ちながら暮らす彼が望んでいたのは、特別な力でも、華やかな人生でもない。
誰かと食卓を囲み、「行ってきます」と言えば「行ってらっしゃい」と返ってくる。
そんな、ごく普通の家族だった。
ある日、亮人は人には見えない雪女の少女と出会う。
さらに、彼を「お兄ちゃん」と慕う金色の狼・シャーリーまで現れ、静かだった日常は一変していく。
人間と妖魔。
本来なら交わるはずのなかった者たちは、同じ家で暮らし、笑い、喧嘩をし、ときには互いを守りながら、少しずつかけがえのない存在になっていく。
しかし、彼女たちとの出会いをきっかけに、亮人はこれまで知らなかった世界へと足を踏み入れていく。
人には見えない存在。
亮人を狙う者たち。
そして、彼自身にもまだ分からない秘密。
平穏だった日常は少しずつ形を変え、それでも亮人の周りには、一人、また一人と大切な存在が増えていく。
血が繋がっていなくても。
人間でなくても。
種族が違っていても。
「帰ってきてほしい」と願える相手がいるのなら――そこはきっと、家族になれる。
これは、孤独だった少年と人ならざる者たちが出会い、
戦いと日常の中で自分たちなりの“家族の形”を見つけていく、現代異能ファンタジー。
文字数 11,580
最終更新日 2026.10.27
登録日 2026.10.26
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