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名札のない服を着て、教室のすみっこにふわりと現れる、謎の女の子――「アノコ」。
彼女が声をかけるのは、悩みや願いを胸に抱えた子どもたち。
「友達がほしい」「100点を取りたい」「あの子に勝ちたい」――。
そんな心の隙につけ込むように、アノコは不思議な『噂』をささやきます。
その噂を信じるか、拒むか。選ぶのは、いつだって自分自身。
けれど、ひとたび怪異に足を踏み入れれば、思い描いた幸せは少しずつ形を変え、やがて思いもよらない恐怖へと姿を変えていきます。
あなたの学校にも今日、アノコが噂を届けに来るかもしれません――。
文字数 9,420
最終更新日 2026.07.31
登録日 2026.07.30
人類が去り、静かに終わりを迎えつつある世界。
高校生の少女・ミアは、この世界にたった一人残された「最後の人間」だった。
孤独に押しつぶされそうだった彼女の隣には、いつも寄り添ってくれる同世代の少年・レノがいる。
「やっぱり人間は、朝一番にお日様を浴びないと元気が出ないよね!」
そう言って無邪気に笑うレノは、自分が『人間』だと主張している。
――外装の隙間から時折、金属のパーツが覗いていることも。
――時々、ネジが一本外れてフリーズしてしまうことも。
彼は全部「ちょっと不器用なだけだから!」と言い張るのだ。
ミアは知っている。レノが、自分を一人ぼっちにさせないために、必死で『人間の男の子』を演じてくれていることを。
だからミアも、彼の優しい嘘を守るために、ずっと騙されたフリを続けている。
体温をめぐるあったかい嘘、味のわからない缶詰を半分こする時間、雨宿りの雨音……。
壊れかけのレノの寿命が少しずつ近づく中で、2人は今日も、物悲しくも温かい「とある日常」を愛おしそうに紡いでいく。
世界の最果てで、2人のほのぼの終末ロードムービー
文字数 1,917
最終更新日 2026.06.15
登録日 2026.06.15
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