国も種族も、敵味方さえも問わず救う。
白い風船に吊られた医療飛行艇《アルバ・サルース号》は、
戦争と災厄の空を越えて飛び続けている。
孤児院、嵐の港町、戦場、軍の要請――
「救うべき命」に線を引こうとする世界の中で、
彼らはあくまで中立を貫く。
それでも、すべての手術が奇跡で終わるわけではない。
命を救うとは何か。
医師である前に、人であるとはどういうことなのか。
空を渡る医療飛行艇で紡がれる、
静かで重い、救済の物語。
文字数 602
最終更新日 2026.02.11
登録日 2026.02.11