塚黒嵩花

塚黒嵩花

1
ミステリー 連載中 長編
国民全員が週に一度、スマートフォンで総理大臣の支持・不支持を投票する時代。 その結果は即座に可視化され、支持率が50%を下回った瞬間、総理の首に装着されたデバイスが作動し、命が奪われる——“責任を命で取る制度”が、この国では当然のものとして受け入れられていた。 現内閣総理大臣・白石美月。 その命は、国民の何気ない一票に委ねられている。 一方、都内のスーパーで働く冴えない店員・神谷恒一。 彼はかつて有能な特殊部隊の一員だったが、ある出来事をきっかけに表舞台から姿を消していた。 そんな彼の元に届く、不穏な知らせ。 支持率の不自然な変動、そしてかつての組織の再始動。 やがて神谷は動き出す。 元妻である白石美月を救うために。 しかし、彼が集めるのは正義の仲間ではない。 かつて自らが追い詰め、人生を狂わせた犯罪者たちだった。 「選べ」 自由を失いたくないハッカー。 家族を守るために従うしかない男。 過去の借りを返すために協力する情報屋。 それぞれの理由で“選ばされ”、嫌悪と緊張を抱えたまま、一つのチームが動き出す。 一方その裏で、支持率を操作し、制度そのものを暴走させようとする黒幕の存在。 その目的は、ただの復讐ではない。 “民意で人が死ぬ社会”の狂気を、国民全員に突きつけることだった。 やがて訪れる、公開処刑の瞬間。 国民は見守る。数字の行方を。 その一票が、人を殺すと知りながら。 ——そして神谷もまた、選択を迫られる。 過去に一度、選んでしまった男として。 民意か、個人か。 正義か、罪か。 これは、“選択”の物語。
24h.ポイント 242pt
小説 6,288 位 / 222,383件 ミステリー 51 位 / 5,253件
文字数 1,690 最終更新日 2026.05.05 登録日 2026.05.05
1