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現代文学 完結 ショートショート
大衆酒場の帰り、近所の商店街を抜けた先にあるコンビニでタバコをふかしていたら見たことのある顔の男に声をかけられた。 「先輩久しぶりです!」 そう言った男は中学生の頃の後輩Y田君だ。 Y田君は部活動でペアを組んでいた中で仕事場の近くのスーパーのレジで働いていて、卒業後顔を会わせる数少ない知り合い。 「久しぶり。」 俺はタバコを吸う手を止めY田君の方を見た。 深夜一時のコンビニ。喫煙所にはサラリーマン二人、うんこ座りをした金髪で黒いジャージ姿の兄ちゃんが一人、そしてY田君と俺。 「そういえば自分、スーパー止めたんすよ。」 「へえ、今どうしてんの?」 俺は金髪ジャージを横目にY田君に訪ねた。 「バイト帰りっす。商店街にある焼き鳥屋でバイトしてます。先輩はなに帰りすか?」 「俺は飲み帰り。あそこに焼き鳥屋なんかあったっけ?」 更に訪ねた。金髪ジャージがたばこの灰をアスファルトに落とす。隣のサラリーマンは次に行く風俗の話で盛り上がっている。 「前ラーメン屋があったところですよ、カレーもやってた」 俺は760円のミニカレーつき味噌ラーメンを思い出しながら納得していると、金髪ジャージが口を開いた。 「そろそろ行こうぜ。」 深夜一時過ぎのコンビニ、二人はレジ袋さえ持っていない。 「アイスとかは無しな、とりあえず酒持ってこう。今日あのハゲだし」 金髪ジャージはたばこを備え付けの灰皿に捨てる。 「今は持ち歩きの灰皿とか持っとかなくちゃいけないぜ、肩身狭いしな」 そう言って立ち上がると二人はコンビニの中へ入っていった。 時間は三分もたたない内に二人は出てきた。 「コンドームとか余計だろ。絶対使う予定無いじゃん」 Y田君は言った。 「マナーだぜ、こんくらい。じゃあMの家にでも行くか」 彼らは来たときと同じようにレジ袋さえ持たずに自転車にまたがる。 「じゃあ先輩、また」 いつ来るかもわからない約束をして、俺は会釈で答える。二人は街灯の少ない住宅街へ消えていき、隣のサラリーマンは風俗の話からバンドの話になり更に盛り上がっていた。
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文字数 838 最終更新日 2018.09.16 登録日 2018.09.16
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