みやけたまご

みやけたまご

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恋愛 連載中 長編 R15
 ——惚れ薬だなんて、効くはずがない。  だから大丈夫。そう思っていたのに。“大丈夫じゃなくなった”のは——。  高校一年生の渡来綿音は、整った顔立ちをしていたが、高校デビューで染めた髪色に不運も重なり「不良っぽい」と敬遠され、居場所を失っていた。  そんな彼女が優しいギャル、天川七海に導かれて辿り着いたのが、校舎の片隅に残された旧・創薬部の部室。廃部になっているはずのその空間には、なぜか附属大学二年の羽月玖美が入り浸っていた。  腰まで伸びた黒髪に白衣を纏った知的な雰囲気——だが身長はわずか一四〇センチ。そんな中学生かと見紛うほど小柄な羽月は、“誰も作れない”か、“誰も作ろうともしない”ような薬を研究しているという。 「ものは試しだ。飲んでみてくれ」 「は、はあ……では……んぐっ」 「——それは、惚れ薬だ」 「ん……ん? 冗談ですよね?」  最初は試薬の失敗作だと結論付けたが、助手として羽月の傍で過ごすうちに、渡来は彼女を意識するようになり、“本当に薬の効果があったのでは”と疑い始める。  しかし、羽月にはまだ誰にも明かしていない、自身の作る薬には大きな秘密があって——。  これは孤立気味の女子高生と、小さな女子大生を中心に織りなす、不思議で甘い百合ラブコメ。
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文字数 13,981 最終更新日 2025.09.13 登録日 2025.09.12
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