あるところに腕利きの薬師がいた。
その薬師は森人と呼ばれる種族で、人間よりもはるかに高い知能を持っていた。
薬師は故郷を飛び出し辺鄙な村や町を転々としては根無し草のような生活を送っていたが、リトワイトという町で病気の少年「カヤ」と出会う。
もともと他人に深く介入しない薬師だったが、どうにも少年を放っておくことができず、彼を助けることにした。
心を閉ざしていたカヤだったが薬師にだけは心を開き、共に旅をすることになるが――……。
文字数 11,723
最終更新日 2023.11.20
登録日 2023.10.21