迷えるオトナ女子のための自分らしさのトリセツ

「わかりません」が言える人が結局一番強い!「バカにされたくない」の見栄を捨てるべき理由

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「できるフリ」で自爆する人たち

あなたは、「知ったかぶり」や「できるフリ」をしたことはありますか?
本当は知らないのに知っているふりをしてしまう行動の背景には「バカにされたくない」「知らないことがバレると評価が下がる」という不安や完璧主義が隠れています。傷つきたくないという防衛反応が働くと、できない自分を隠し、できる自分を演じて取り繕うことがあるのです。
しかし、自分を取り繕うことを続けていると、自分らしさを見つける妨げになります。

仕事の場面で「どうすればいいんだろう」「これであってるのかな」と自信がもてないとき、あなたは上司や同僚に声をかけて質問、確認ができるでしょうか。
本当は知らないことを「知らない」と言い出せず、取り繕っていると、なんとなくやり過ごせてしまうことがあります。

特に学生の頃から課題やサークル運営をそつなくこなし、「できる」と認められてきた人は、「期待に応えなければならない」と自分自身にプレッシャーをかけることがあります。
社会人になると経験不足なことや専門外のことなど知らない分野があっても当然なのですが、いざ「わからない」と言うと相手が失望するのではないかと考えて、言い出すまでにためらいが生じるのです。

怒られたくない!防衛モードの真相

そもそも「できません」「わかりません」と公にする経験に乏しいので、知らないことを公表すること自体を恥ずかしいことだと認識しがちです。そのため、自力でなんとか解決しようと過去の資料を調べるなどするのです。
けれども、どれだけ調べてもわからないときは、時間ばかりが過ぎていきます。こんなふうに、わからない業務をいつまでも抱えているより、「教えてください」「手伝ってください」と言った方が良いことは重々承知しているけれど……。

このようなとき、本来の自分の姿は「わからないことを言い出す勇気が持てず右往左往している」状態です。他者評価を気にして防衛反応として取り繕う様子は、本来の自分を隠そうとする姿に他なりません。
他者評価を気にし、理想像にとらわれた自己像にとらわれていると、できないことを報告することに抵抗を感じます。

もしも「わかりません」と言ったとしたら、「まだできてないの?」「何が分からないの?」「今まで何をやっていたの?」と指摘されるのではないか、また「できる人だと思っていたのに、意外とできないんだ」とガッカリされて自分の評価が下がり、次から任せてもらえないのではないか、と考えると、情けない気持ちになり、怖くて言い出しにくくなるのです。

仮に言い出せないまま自力でなんとか解決し、結果的に誰にも相談することなく急場をしのぐことができたとしても、「本当のところはわかっていない」ことを自分自身は知っています。できないことを誤魔化し隠している自分が、いつか周囲に露呈してしまうのではないかと思うと、ヒヤヒヤして安心できなくなります。

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プロフィール

高井祐子
高井祐子

神戸心理療法センター代表。公認心理師。臨床心理士。アンガーマネジメントファシリテーター。主に認知行動療法、マインドフルネスを用いて個人心理療法をおこなう。20年のカウンセラー歴を持ち、2025年4月までに、のべ15,602名と関わる。オンラインカウンセリングでは、日本全国のみならず海外からの相談に対応、グローバルに「こころの専門家」として活動している。著書に『認知行動療法で「なりたい自分」になる』(創元社)、『「自分の感情」の整えかた・切り替えかた』(大和出版)、『ラクに生きるための「心の地図」』(ナツメ社)などがある。

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