「自分だけの強み」を見つけるための17つの質問

自分の強みを具体的に把握し、伸ばすためには?(写真:metamorworks/PIXTA)
成功している人の共通点は、自らの弱みの克服に時間を使うのではなく、強みを伸ばすために努力していること。しかし、多くの人が自分の本当の才能に気づいていないのが現実。だからこそ、まず取り組みたいのは、自己認識の精度を高めることです。
アメリカ・ギャラップ社認定ストレングスコーチ(R)としても活動する瀬戸和信氏は、MicrosoftやFitbitなど数々の外資系企業でマーケターとしてステップアップを続け、マネジメントにおいてもこの実践を続けてきています。その考え方と方法をまとめた著書『「自分」を殺すな、武器にしろ』から一部を抜粋・再構成して紹介します。

苦しいときこそ、絶好の機会

前回記事で、自己を正しく認識すること、その精度を高めることの重要性についてご紹介しました。多くの人が自分自身に対して客観的な視点を持てておらず、自分を過大評価したりといったワナに陥りがちです。

一方、自己認識の精度を高めていくと「私はほかの誰でもない」「私には、私だけの強みがある」と思えるようになります。最終的には、自分の武器にまで磨き上げられるような「才能のタネ」は、無数に種類があって、誰しもが持っているものです。ただ、これを見つけるにはちょっとしたコツがあります。

最初に、僕自身のキャリアについて少しお話しさせてください。

過去22年のキャリアのなかで、僕は現在の会社、Sonos Japanが8社目です。転職機会の少ない日本では、7度の転職は多いほうでしょう。転職を繰り返す人はジョブホッパーと呼ばれ、とくに日本企業においては信用されにくいです。しかしながら、僕にとっては、この7度の転職経験が人生においてプラスに働きました。

転職のたびに「自分は何がやりたいのだろう?」「何をしているときが最も楽しいのだろう?」「自分のどの能力で社会の役に立てるだろうか?」「個人で持っている才能と、どんな仕事をつなぎ合わせれば成果を最大化できるだろう?」と考えてきたからです。「自己分析」する機会と企業の人事から「他者分析」される機会が、7回もあったわけです。仕事を変わるとなると僕も必死なので、その都度、文字どおり一生懸命に考えます。

とくに、次の仕事がなかなか見つからない場合は、自身を的確に知ろうとする意識が高まりました。

仕事がない状態が長期間続くと、その間の収入が途絶え、人と会う機会も減り、退屈な日々を過ごすことになります。

そんなとき、こう思うのです。

仕事こそが自己の認識を決め、自分の満足感に大きく影響していたんだな、と。そう気づいたとき、本気で、そして必死に自分を見つめなおすことになります。違う言い方をすると、それしかやることがなくなる。

「もしも何も制約がないのならば、自分のこだわりと欲求は何か?」

「自分の強みを生かせる環境とは?」

「これから、どんな人生を送っていきたいのか?」

「そのために、自分の強みをどのように使っていくのか?」

といったふうに。

失敗することは挑戦した証拠と解釈される

僕は、キャリアにおいて失敗を経験しないと信用されないと考えています。

失敗するということは、つまり挑戦をしているということと解釈されるからです。そして失敗のたびに再起してきたということが証明されるからです。

失敗をしない人間はいませんから、とくに海外の企業では人材のそこに着目します。一方で日本のビジネスの現場では、あまり、そういう見方がされない印象を受けます。

7度の転職は、全部が自分にとって輝かしいというものではありませんでした。中には苦しい選択もありました。