30歳から「伸びる人」「伸びない人」の意外な違い

(まんが:ただっち)

30歳を境にして「幸運になる人」には、基本的な条件があります。いちばん大切な条件は、人から愛される人柄であること。「なぁんだ」と思われるかもしれませんが、このあたりまえのことに気づかなかったり、頭ではわかっていても行動が伴わなかったりすることが多いのです。

世の中は、人の感情で動いています。「この人、好き」「この人と仕事がしたい」と思われる人は、引き合いが多く、チャンスに恵まれるもの。仕事のスキルがさほどなくても、素直であれば、まわりのサポートで成長していけるし、結果も出せます。仕事の実力は、「仕事力」と「人間力」の両輪で生み出されます。

仕事もチャンスも、人が運んできてくれるもの。仕事で伸びていくためには、仕事の能力に加えて、まわりから愛され、引き立ててもらう人柄が必要です。「え~、愛される人柄は、もともとのキャラなのでは」「私は、愛されるものは、なにももっていないし」なんてつぶやいていませんか。

人から愛されるために、誰にでもできること

愛されるためには、特別なことは必要ありません。求めれば、だれにだってできることです。それは、身近にいる人を大切にすること。積極的に人のいいところを認めようとすること。なぜなら、だれだって自分のことを好きでいてくれる人のことは大好き。まわりに与えた好意は、不思議なほどひと回り大きくなって、どこからともなく返ってきます。“自分から”与えられる人には、30歳を過ぎてから、その分のご褒美がついてくるのです。

『まんがでわかる 30歳から伸びる人、30歳で止まる人』(PHP研究所)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

幸運な人の条件2つ目は、まわりの人と同様、自分自身も大切にしていること。自分を抑えて我慢していると、人にもやさしくなれないもの。無理をしていると、自信をなくし、生きづらいことになってしまいます。

そして、最後の条件は、明るく前向きに生きていること。「自分にはなにができる?」といつも考え、自分を根っこのところで信じて進んでいけば、必ずまわりを認めさせる仕事力はついてきます。好かれる人には、自然に人も情報もサポートも集まります。「まわりの人と自分を大切にして、前向きに生きる」。これだけで運に愛されるはずです。