頭いい人が実践「思考力の鍛え方」なるほどな方法

図7:抽象化(一般化)とは?(出所:『思考力の地図 論理とひらめきを使いこなせる頭のつくり方』)

抽象化、一般化により、「サンダルを取ってきて」と言ったときに「どのサンダルか」をいちいち説明しなくても相手に意味が通じるようになります。

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もし、抽象化ができない場合は、1つ1つ具体的に言う必要が出てきて、「Aくんの右のサンダル」「Aくんの左のサンダル」「Bさんの右のサンダル」「Bさんの左のサンダル」の4つを、全部説明しなければならないことになってしまいます。抽象化を抜きにしては、「Aくんの右のサンダル」と「Bさんの左のサンダル」は、同じ「サンダル」だということを理解することは難しいのです。

個別に対応するのではなく、それをルール化して応用範囲を広げることが、人間の知能の威力です。これによって科学やさまざまな学問が発達してきました。

ビジネスの場面でもこのような「具体と抽象の往復」が非常に重要な要素になります。