「岸田派のホープ」から一転…吉川議員を即見捨てた岸田首相の冷徹さ

 前回書いた通り、細田議長のセクハラについては完全にアウトです。本人はセクハラのつもりはなかったのかもしれませんが、被害を受けた女性たちからすれば許されないレベルです。

 また、吉川議員は細野議員が民主党所属だったときから4連敗を喫しており、いわば宿敵です。自民党には「2連敗したら候補者は差し替える」という内規があるのに、吉川議員は実家が裕福で、岸田派で岸田会長に気に入られていたからか、ずっと選挙に出続けていました。

 ちなみに、細野議員も過去に女子アナとの不倫報道がありましたね。路チューの写真を覚えている人も多いと思います。2006年と、もうかなり前のことなのに、今でもたまに国会女子の間で話題になるのは、とっても「絵になって」いたからですよね。しかも、高級イタリアンレストランでのデートの帰り道……。今回の吉川議員は「焼肉店」ですから、そのへんも差がありますよね。

 もちろん、昔の話ですから、細野議員が民主党から自民党に変わっても選挙で勝ち続けられるのです。前回の保守分裂選挙でも無所属の細野候補が当選したのですから、吉川議員は細野議員に選挙区を譲った方が、自民党としてもいい結果につながると思います。

 そもそも、吉川議員は2017年の総選挙で落選し、比例東海ブロックで当選した田畑毅議員の辞職を受けて、2019年3月に繰り上げ当選したという経緯があります。その前の2019年1月には細野議員が自民党の二階派に加入していたので、永田町がざわついたことも覚えています。吉川議員は昨年の総選挙でも選挙区で落選し、比例復活当選でした。

 ネットでは不祥事続きの静岡5区を揶揄する声も上がっていますが、今回の参院選立候補を表明している山崎真之輔議員も、昨年は不倫報道を受けて謝罪していました。昨年10月の参議院静岡補選で、国民民主党・立憲民主党・連合静岡の推薦を受けて無所属で立候補して当選したのですが、写真週刊誌に「一般女性との不適切な関係」を報道されています。相手の女性は「山崎議員からもてあそばれた」とLINEのやりとりまで公開していましたね。

 なんだか「女性問題」ばかりですが、これって「女性の問題」ではないですよね。問題を起こしているのは、不倫を除けば男性です。これでもう最後にしてほしいです。