夕日(夕日凪)

夕日(夕日凪) (著者名:夕日(夕日凪))

ちまちまと色々投稿しています。書籍もちょこちょこ。一般文芸系は夕日凪、それ以外は夕日という名義です。

本日の短編(23)

『マクシミリアンと添い寝』

陽光差す寮の部屋の長椅子で読書をしているうちに、わたくしの意識は少しずつ部屋の暖かさに蕩け、本格的に寝入ってしまったようだった。
目が覚めるとソファーが妙に温かい。
嗅ぎ慣れた香りがする。これは……マクシミリアンのミントの香水の香り。
そして頭をゆるりゆるりと、優しく撫でられているような。
顔を上げると、ぼんやりした視界にマクシミリアンのお顔が映った。

「……マクシミリアン、美人……」

思わずそう呟くと奇麗な顔で照れたように微笑まれて、わたくしも思わずにへら、と笑ってしまう。
ふわりと優しく抱きしめられてその温かさに安心し再び寝入ろうとして、わたくしは違和感に気づいた。
……マクシミリアンに、わたくし抱きしめられてる?どうして?
無理やり意識を覚醒させて現状を確認する。
――マクシミリアンの上で、わたくし寝てるわね。

「マクシミリアン!!!」
「なんですか、お嬢様」
「どうしてわたくし、貴方の上で寝ているのかしら?」
「お嬢様が長椅子の上ですっかり寝入ってらっしゃったので、お風邪を召されたらよくないと思いまして……温めておりました」

言いながらマクシミリアンはわたくしの脇の下に手を入れ、ずりずりとわたくしの体を上の方へと移動させる。
眼前に迫るマクシミリアンのお顔に、わたくしは動揺してしまった。
……こんな奇麗な顔、見慣れようがない!
というか。

「その理屈がよく分からないわ!毛布を掛けてくれればいいでしょう!?」
「毛布よりも人肌の方が温かいですよ?」

そう言いながらマクシミリアンはわたくしをぎゅうっと抱きしめる。
確かにあったかい……あったかいんだけど……!

「マクシ……」
「……お嬢様、私との添い寝は嫌ですか?」

跳ねのけようとしたらしゅん、と拗ねたような顔をされてしまいわたくしは思わず、首を横に振ってしまい内心『しまった!』と思うけれどもう遅い。
うっとりと彼に微笑まれ、逆らえずに抱きしめられたまま午後を過ごす事になったのだった。
ウトウトとし、たまに目を覚ますとマクシミリアンの寝顔が目に入るのが本当に心臓に悪かったけど……。
登録日 2018.11.26 06:13

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2018.12.26 11:33
かみつれ颯

甘~ぁ~い(*≧∀≦*)♪♪♪♪♪
ごちそうさまです(ノ´∀`*)☆☆

2018.12.05 00:18
Reika

婚約者(え、恋人?そう言うと軽い気がするから嫌だ( ´・ω・`))とこんな事したいわ…部屋にソファ無いけどな!
il||li_| ̄|○ il||liチクショウ…

でも素晴らしいです…(*´ω`*)

2018.11.27 23:47
佐賀県

あ、あま〜い。口から砂糖が・・・。 笑

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