2
件
大陸は、人間と魔族の1000年戦争のただ中にあった。
もはや誰も戦火の始まりを知らず、誰もが「争いは常識」だと信じるほど、終息はその兆しすら見えない。
その1000年の間に、いくつもの王国が滅び、いくつもの魔都が灰となり、無数の英雄が生まれては、死んでいった。
しかし、この『人魔戦争』に巻き込まれたのは、人間や魔族だけではなかった。
森に生きるエルフたちもまた、永劫に続く争いの波に呑まれ続けていた。
彼らは長命であるがゆえに、1000年の移ろいの中において、同じ悲しみをまるごと抱え続ける種族だった。
そして、世界は1000年の時を経て、一つの転換点を迎えることとなる。
1000年の時を生き延びたエルフの中から、1000名の戦士が立ち上がった。
彼らは蓄えてきた膨大な戦闘技術と、類まれな魔法技術を兼ね備える、精鋭中の精鋭。
彼らの目的はただ一つ──人間と魔族、その双方を討ち滅ぼすこと。
森が消えていく音を聞き続けた絶望を力へ変えた彼らを、やがて世界は知ることになる。
これは、戦争を終わらせる物語ではない。世界を一度、完全に終わらせる物語だということを。
文字数 21,665
最終更新日 2026.04.03
登録日 2026.03.31
このエクリプシオン大陸では、有史以来、人と魔族の戦いが絶えることなく続いてきた。大陸を二分する果てなき争いは、すなわち魔王と勇者の歴史でもあった。
人間たちは強大な魔王に抗うため、叡智を結集し、技術を磨き、勇者へと継承してきた。しかし、太古より君臨する魔王の力は絶大で、これまで数え切れぬほどの勇者たちが敗れ去っていった。それでも、人間たちは決して諦めることなく、勇者の系譜を脈々と受け継ぎながら、その力を研ぎ澄ませていった──
そして今、勇者一行はこの大陸の中央に位置する魔族の砦に攻め入った。
文字数 124,695
最終更新日 2025.08.15
登録日 2025.08.15
2
件