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匿名SNS「ムスビ」。
そこにいるのは、名前も顔も知らない名無したち。
恋に悩む人。
仕事につまずいた人。
恋愛を知ったように語るくせに、自分の婚活は全然うまくいかない人。
強気だけど、本当は誰より弱い人。
そして――
「放っておけない。」
その一言だけで集まってしまう、おせっかいな名無し軍団。
誰かが背中を押され、
その人が今度は別の誰かの背中を押す。
恋愛も、仕事も、失敗も、再挑戦も。
画面の向こうでもらった言葉が、少しずつ誰かの人生を変えていく。
これは、ひとりの主人公の物語じゃない。
名無し全員が主人公の群像劇。
笑って、泣いて、ツッコんで。
今日もムスビでは、誰かが誰かの背中を押している。
あなたもきっと、ムスビの住人になる。
文字数 182,100
最終更新日 2026.10.14
登録日 2026.09.17
社内一の高嶺の花・九条澪。
仕事は完璧。
誰に対しても冷静。
近寄りがたいほど綺麗で、隙なんてない。
――そう思っていた。
ある日、彼女の持ち物に触れた俺は、知ってしまった。
この人。
内心では、全然落ち着いていない。
服を選びながら何時間も悩み。
「これ……頑張りすぎかな」
「でも……少しくらい可愛いって思ってくれたら……」
そして最後に。
「……誰に?」
外では完璧。
内面は乙女全開。
そんな彼女の秘密を知ってしまった29歳の会社員・佐藤健一。
きっかけは、ある日自宅に届いた差出人不明の小包だった。
中に入っていた古い銀のペンダント。
それに触れたことで、健一は何千年も封印されていた守護精霊・月華と契約する。
そして手に入れたのは――
物に残された強い記憶を見る力。
サイコメトリー。
ただし。
健一のそばにいる守護精霊は、どうにも頼りない。
アニメと漫画で恋愛を学び始めた結果。
『今ですケンイチ! 距離を詰めるのです!』
「お前の恋愛知識、全部アニメと漫画だろ!」
『失礼ですね! 昨夜も三作品履修しました!』
「余計に不安になったわ!」
高嶺の花の知られざる素顔。
残念守護精霊の暴走。
そして少しずつ近づいていく、二人の距離。
触れれば、彼女の記憶は見える。
嬉しかったこと。
悲しかったこと。
誰にも言えなかったこと。
そして――
知らない方がよかったことまで。
でも。
記憶が見えることと、本当の気持ちが分かることは、きっと同じじゃない。
現代オフィスラブ×サイコメトリー×ちょっと不思議。
高嶺の花の本当の顔を知ってしまった男と、
外では完璧なのに内心では彼に振り回されっぱなしの女。
二人の、少し騒がしい恋が始まる。
文字数 157,513
最終更新日 2026.10.01
登録日 2026.09.15
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