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王都第一騎士団に入団した十八歳のダリル・セインは、団長のレナード・グランヴィルに恋をした。
物静かで穏やかな相手が好みらしい――そんな噂を耳にしたダリルは、本来の快活で少々口の悪い性格を隠し、彼の前だけではおとなしく従順な新兵を演じるようになる。
やがて想いは通じ、二人は恋人になった。
けれど、好きだからこそ相手に合わせ、自分の気持ちを後回しにしてしまう。そんな自分を変えたくて、二十歳になったダリルは国境騎士団への転属を決意し、大好きな恋人に別れを告げた。
――それから六年。
国境で成長したダリルは、新設騎士団の副団長として王都へ帰還する。
身体も丈夫になり、騎士としての自信もついた。もう誰かの好みに合わせて自分を偽るつもりはない。
ただ一つ、初恋だけは忘れられなかった。
そんなダリルを待っていたのは、六年ぶりに再会した元恋人と、どうにも噛み合わない会話だった。
生真面目で少しズレている騎士団長と、かつて猫を被っていた年下騎士の、六年越しのすれ違いラブコメBL。
※前編は切なさ多め、後編はラブコメです。
※全4話・完結済み。成人向け描写を含みます。
文字数 80,102
最終更新日 2026.10.12
登録日 2026.10.12
適合率九十六パーセント。
二十歳のオメガ・高瀬朔は、高適合者紹介制度で出会ったアルファ・桐生晃に、初対面で「番になる気はない」と言い切った。
それから五年。
二人は三年前から同じ家で暮らし、発情期には身体を重ねている。
けれど朔は一度も「好き」と言われたことがない。
付き合おうとも、番になろうとも言われない。
優しく抱かれるのに、一番近くなる時だけ顔を見てもらえず、番の印を刻む首筋には決して触れられなかった。
自分たちは一体何なのか。
そんな中、朔は亡き母と同じ病気を発症する。
このまま、いつか晃に選ばれるのを待ち続けたくない。
朔は何も告げず、三年間暮らした家を出ることを決めた。
数字ではなく、自分自身を選んでほしかったオメガと、五年前の言葉を律儀に守り続けていたアルファ。
五年間すれ違い続けた二人が、ようやく互いの気持ちを言葉にするまでの話。
※オメガバース独自設定あり
※作中の病気・治療法はすべて架空です
※性描写あり
※ハッピーエンド
文字数 42,448
最終更新日 2026.10.07
登録日 2026.10.05
姉の代わりに、異国の王族セドリックとの政略結婚を引き受けたアルド。
幼い頃に両親を亡くし、王家に迎えられた彼にとって、この婚姻は姉を守り、これまでの恩を返すためのものだった。
自分が幸せになる必要などない。
役目さえ果たせれば、それでいいと思っていた。
けれど夫となったセドリックは、アルドが想像していたような相手ではなかった。
「君はどうしたい?」
「嫌なら言って」
「僕は君と過ごすのが好きだ」
急かさず、押しつけず、それでもいつも自分を見てくれる。
いつしかアルドは、彼の帰りを待ち、一緒に過ごす時間を楽しみにするようになる。
けれど、自分の気持ちを伝えることに慣れていないアルドと、無理をさせたくないセドリックは、互いに「相手のため」と距離を置いてしまい――。
これは役目でも、恩返しでもない。
「ここにいたい」
そう初めて自分の望みを選んだ青年が、愛する人のもとを「帰る場所」にするまでの物語。
政略結婚から始まる、じれじれ・すれ違い・溺愛BL。
R15/ハッピーエンド。
文字数 68,050
最終更新日 2026.10.07
登録日 2026.10.03
「帰らない」と言った夜のことを、ニルは何も覚えていなかった。
学生時代からの親友アーヴィンに、ずっと片想いをしていたニル。
想いを隠したまま友人としてそばにいるつもりだったが、大仕事を終えた祝いの夜、アーヴィンから突然「好きだ」と告げられ、そのまま一夜を共にする。
ところが翌朝、ニルには食事の途中から先の記憶がない。
何事もなかったように振る舞うニル。
一方のアーヴィンは、二人は恋人になったと思っていて――。
さらに美しい女性との勘違いまで重なり、すれ違ったニルは彼の前から姿を消す。
長年互いを想い続けていた二人が、遠回りの末にようやく恋人になるまでの話。
執着強めの美形攻め×平凡な職人受け。
R18/ハッピーエンド。
文字数 25,811
最終更新日 2026.10.03
登録日 2026.10.03
森の奥で暮らす魔法使いリュヴェルは、ある日、崖で傷ついた旅人ルドを助ける。
傷が癒えれば旅立ち、しばらくするとまた訪ねてくる。そんなルドを迎えるうちに、屋敷には彼の私物が増え、リュヴェルは次に帰ってくる日を待つようになっていた。
けれど、ルドには好きな人がいる。
旅先では怪我もするし、いつか帰ってこなくなるかもしれない。
ここにいれば、傷つくこともない。
何も心配せず、安心して眠っていられる。
そうしてリュヴェルは、ルドのために帰り道を閉ざした。
魔法使い×旅人の、執着と静かな狂気を描くダークファンタジーBL。
※監禁、強制的な接触、精神的支配などの描写があります。
※攻めにとってのハッピーエンドです。
※この作品は小説家になろうにも掲載しています。
文字数 24,430
最終更新日 2026.09.25
登録日 2026.09.25
何も言わなくても、彼はまた会いに来てくれる。そう思っていた。
戦の英雄と呼ばれる魔術師エリアスにとって、傭兵ガレスと、その養い子が訪ねてくる時間は、いつしか当たり前のものになっていた。
想いを告げる必要はない。急がなくても、いつか自然に、その先へ進めるはずだった。
ところが最近、二人が顔を見せる回数が減っている。
様子を見に向かった砦で耳にしたのは、ガレスと親しくしている青年の噂だった。
彼が誰を選ぶかは、彼の自由だ。
そんなことは、分かっている。
※魔術師×傭兵のBL短編です。
※強い執着、暴力・流血・身体欠損の描写があります。無実の第三者が酷い目に遭う内容を含みます。
※小説家になろうにも同内容掲載してます。
文字数 11,499
最終更新日 2026.09.24
登録日 2026.09.24
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