いよいよ開幕した交流戦――
ここから浮上のきっかけを掴み取る！

まだまだ伸びる新加入の外国人３投手たち

――本当の自信をつけるためにも、今はいろいろ経験していく時期なのでしょうね。

髙津　本来であれば、ファームでじっくり鍛え上げる時期の選手もいるけれど、現状では一軍の試合に出続けながら学ぶことが多いのも事実ですね。もちろん、すべての選手が自信を持ってプレーしているわけじゃないでしょうけれども、いろいろ経験して、痛い思いをして、苦い思いをして、そういうところで自信を高めていく。そういう段階の選手がたくさんいるというのが、今のスワローズでしょうね。

――ファームでじっくり鍛え直すということができない現状では、一軍の試合に出ながら実戦を積み、なおかつ練習を重ねていく同時進行にならざるを得ないわけですね。

髙津　でも、それは決してチームとしてはいい状況ではないですよね。状態の悪い人をしっかりファームで打ち込みをさせるとか、投げ込ませるとか、それこそ身体を鍛え直すとか、それはやっぱりファームでしかできないことですから。でも、今のチーム状況では、「代わりは誰だ」ってなったときに、全然名前が出てこない。それが本当に辛いところです。投手で言えば、開幕直後はあまりいい状態ではなかった吉村（貢司郎）を一度、ファームに落としました。この間に彼はじっくりと鍛え上げて、再び戻ってきました。それがいい結果に結びついています。野手に対しても、そういうことをしたいんですけれどね。

――今年から加入した新外国人投手のランバート、バウマン、アビラ選手についてはどう評価しますか？

髙津　まず、こんなもんじゃないですね。もっとよくなります。それは本心から思っていますよ。去年まで、アメリカでプレーしている姿しか知らないですけど、そのパフォーマンスはもっといい印象を持っていました。だから、「まだまだこんなもんじゃないんだろう」と思って見ています。もうちょっと新しい環境に慣れたり、日本の野球を理解したりしたら、もっと調子が上向いてくるとは思います。

――これから夏場に向けて、彼らがアジャストしていくという上がり目はありますか。

髙津　これから例えば梅雨が本格化したり、日本プロ野球独特の面倒くさい移動で、ちょっと体力を消耗させられたりするかもしれない。次から次へといろんな問題が出てくるかもしれない。そうしたものに対して、一つずつ慣れていく必要はあると思いますけど、野球の技術とか、投げることに関してはこれから落ちていくことはない。むしろ、上がっていく方が多いだろうなというイメージはしています。

――ベルーナドームで来日初勝利を記録したアビラ選手なんか、とても楽しそうに野球をしていていいですね。

髙津　基本的に、どんな選手であっても、そういう環境でのびのびプレーしてもらいたいと思っています。この間は状態もよかったし、結果も出たので気分もよかったでしょうしね。ぜひこれからも、チームに勝ちがつくような、本人に勝ちがつくようなピッチングをしてほしいなと思いますけどね。アビラに限らず、ランバートにも、バウマンにも期待しています。まだまだこれから、浮上に向けて頑張ります。

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