日本最大のマッチングアプリ「ペアーズ」、世界展開を決断…韓国進出の先

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ペアーズ記者説明会資料より

●この記事のポイント
・恋活・婚活マッチングアプリにおいて国内利用率No1の「ペアーズ」が韓国に進出する。国内で培った知見を生かし、海外展開をしていく第一歩として韓国市場を選んだ。
・韓国国内にも「ゴールドスプーン」や「WIPPY」のほか、「Tinder」などのグローバルアプリなど、競合となるマッチングアプリは存在する。そのなかでペアーズは、まったく異なるポジションを確立できると語る。

 現代においてマッチングアプリは、恋活・婚活における重要な選択肢の一つとして、多くの人々に利用されている。スマートフォンの普及とライフスタイルの変化を背景に、その市場は拡大の一途をたどっており、出会いのインフラともいえる存在になりつつある。

 日本発のマッチングアプリ「ペアーズ」は、株式会社エウレカが運営する国内最大級の恋活・婚活マッチングアプリだ。2012年のサービス開始以来、累計登録数は2500万を突破 。豊富な会員数と、居住地や年齢、趣味嗜好など、多様な条件で相手を検索できる機能が特徴で、多くのユーザーに支持されている 。

 エウレカは2015年に米国の大手マッチングアプリ運営企業Match Groupに買収され、その傘下に入った 。Match Groupは、「Tinder」「Hinge」など世界的に有名なマッチングアプリを多数運営しており、エウレカは、そのグローバルなネットワークとノウハウを活用しながら、事業を拡大している。

 今回、エウレカがペアーズのアジア展開の第一弾として選んだのは、韓国市場だ。日本で培ったノウハウを武器に、韓国市場を”攻略”し、さらなる成長を目指す。本稿では、ペアーズの韓国進出の背景、戦略の詳細、そして今後の展望について、ペアーズ 広報担当者へのインタビューを交えながら、深く掘り下げていく。

ペアーズ広報担当者に聞いた

――ペアーズというサービスについて、改めてご紹介いただけますでしょうか。

広報担当 はい、ペアーズは株式会社エウレカが運営する 恋活・婚活マッチングアプリです。2012年のサービス開始以来、多くの方にご利用いただき、累計登録数は2500万を突破しています。

 ペアーズの強みは、豊富な会員数と、多様な価値観や条件で相手を検索できる機能です。居住地や年齢、趣味嗜好はもちろん、「本音マッチ」という機能では、内面的な価値観も重視したマッチングが可能です。

 また、安心・安全にご利用いただける環境づくりにも力を入れています。公的な本人確認システムを導入したり、24時間365日の監視体制を整えたり、様々な対策を実施することで、ユーザーの皆様に安心して出会いを探していただけるサービスを目指しています。

――今回、ペアーズがアジア展開、そして韓国市場に進出することになった狙い、背景、経緯について教えてください。

広報担当 我々エウレカは、「誰もが出会うべき人と出会える世界をマッチングアプリで実現する」というビジョンを掲げています。

 このビジョンに基づき、多くの方に、かけがえのない出会いを提供するための手段の一つとして、海外展開を決断しました。日本国内においては、マッチングアプリは、すでに出会いの手段として一般化しており、多くの方が利用しています。こども家庭庁の調査によると、既婚者の4人に1人以上がマッチングアプリをきっかけに出会っているというデータもあります。

 このような状況を踏まえペアーズは、日本で培ったノウハウを生かし、アジア市場でさらなる成長を目指すことになりました。

――数あるアジアの国の中で、最初に韓国を選んだ理由は何ですか。