二人分働いてたのに、「聖女はもう時代遅れ。これからはヒーラーの時代」と言われてクビにされました。でも、ヒーラーは防御魔法を使えませんよ?
「ディーナ。お前には今日で、俺たちのパーティーを抜けてもらう。異論は受け付けない」
勇者ラジアスはそう言い、私をパーティーから追放した。……異論がないわけではなかったが、もうずっと前に僧侶と戦士がパーティーを離脱し、必死になって彼らの抜けた穴を埋めていた私としては、自分から頭を下げてまでパーティーに残りたいとは思わなかった。
ほとんど喧嘩別れのような形で勇者パーティーを脱退した私は、故郷には帰らず、戦闘もこなせる武闘派聖女としての力を活かし、賞金首狩りをして生活費を稼いでいた。
そんなある日のこと。
何気なく見た新聞の一面に、驚くべき記事が載っていた。
『勇者パーティー、またも敗走! 魔王軍四天王の前に、なすすべなし!』
どうやら、私がいなくなった後の勇者パーティーは、うまく機能していないらしい。最新の回復職である『ヒーラー』を仲間に加えるって言ってたから、心配ないと思ってたのに。
……あれ、もしかして『ヒーラー』って、完全に回復に特化した職業で、聖女みたいに、防御の結界を張ることはできないのかしら?
私がその可能性に思い至った頃。
勇者ラジアスもまた、自分の判断が間違っていたことに気がついた。
そして勇者ラジアスは、再び私の前に姿を現したのだった……
勇者ラジアスはそう言い、私をパーティーから追放した。……異論がないわけではなかったが、もうずっと前に僧侶と戦士がパーティーを離脱し、必死になって彼らの抜けた穴を埋めていた私としては、自分から頭を下げてまでパーティーに残りたいとは思わなかった。
ほとんど喧嘩別れのような形で勇者パーティーを脱退した私は、故郷には帰らず、戦闘もこなせる武闘派聖女としての力を活かし、賞金首狩りをして生活費を稼いでいた。
そんなある日のこと。
何気なく見た新聞の一面に、驚くべき記事が載っていた。
『勇者パーティー、またも敗走! 魔王軍四天王の前に、なすすべなし!』
どうやら、私がいなくなった後の勇者パーティーは、うまく機能していないらしい。最新の回復職である『ヒーラー』を仲間に加えるって言ってたから、心配ないと思ってたのに。
……あれ、もしかして『ヒーラー』って、完全に回復に特化した職業で、聖女みたいに、防御の結界を張ることはできないのかしら?
私がその可能性に思い至った頃。
勇者ラジアスもまた、自分の判断が間違っていたことに気がついた。
そして勇者ラジアスは、再び私の前に姿を現したのだった……
あなたにおすすめの小説
婚約破棄ですか。いつから魔力ゼロだと錯覚していました……?
「魔力検査において、貴様の魔力測定値は『ゼロ』……! そのような血を、我が伯爵家に迎え入れることはできない」
(魔力がゼロ……そりゃそうよ。毎朝の館の清掃、補修、大量の洗濯物に汚れ落としの生活魔法を片っ端からかけて、魔力をすっからかんに使い果たした直後に検査を受けさせられたのだから)
でもそう思われているならこれ幸い、アルメリアは婚約破棄を受け入れ、自由の身を手に入れた。
聖女様の奇跡のパン、その種を育てていたのは私です
神殿で評判の「聖女様の奇跡のパン」。
その種を育て、生地を見守り、毎朝焼き上げていたのは、職人ミーナだった。
未払いの賃金を求めた彼女は、信仰心が足りないと解雇される。
新しい工房でパンを焼き始めた矢先、神殿から流れたのは、彼女が古巣を呪ったという噂。
奇跡と呼ばれたおいしさを、自分の仕事と名前で取り戻す、パン職人の逆転物語。
【完結】私を偽物と呼んだ王国に、聖女の奇跡を届けない
「お前は偽物の聖女だ」
王太子レオにも家族にも捨てられ、王国を追放されたアンナ。けれど、本物の聖女は彼女だった。やがて災厄に見舞われた王国は、アンナに救いを求める。
---けれど、もう遅い。
アンナはただ、静かに微笑んだ。
婚約破棄をされた悪役令嬢は、すべてを見捨てることにした
今から七年前。
婚約者である王太子の都合により、ありもしない罪を着せられ、国外追放に処された一人の令嬢がいた。偽りの悪業の経歴を押し付けられ、人里に彼女の居場所はどこにもなかった。
そして彼女は、『魔の森』と呼ばれる魔窟へと足を踏み入れる。
そして現在。
『魔の森』に住まうとある女性を訪ねてとある集団が彼女の勧誘にと向かっていた。
彼らの正体は女神からの神託を受け、結成された魔王討伐パーティー。神託により指名された最後の一人の勧誘にと足を運んでいたのだが——。
「銀貨三枚のことでしょう」と笑われたので、ギルドを辞めました。その後、王立会計院の監査が入ったそうです
王都の冒険者ギルド《金鹿の角》で管理官として働くイルゼは、王国の最低報酬額改定を受け、翌月から三名の職員が基準を下回ることに気づいた。
必要な増額は、一人につき銀貨三枚。
すぐに報酬表を修正すれば済む話だと思っていたイルゼだったが、上司から返ってきたのは思いもよらない言葉だった。
「銀貨三枚のことでしょう」
「そんなにすぐお金が欲しいのか」
「他にも直さなければならないところはいくらでもある」
けれど、その「他にもある問題」を一つずつ直してきたのもイルゼだった。
契約の不備、共済の加入漏れ、期限の切れた協定、誤った報酬計算。
過去の間違いを直すだけならまだいい。
これから起きる違反まで、なぜわざわざ増やそうとするのだろう。
最低報酬の是正そのものは、どうにか認めさせることができた。
それでもイルゼは、《金鹿の角》を辞めることにした。
その後、彼女は小さな管理事務所を開き、ギルドや商会の契約や帳簿を整える仕事を始める。
一方その頃、王都では別の大手ギルドを巡る問題をきっかけに、王立会計院が認可ギルドへの監査を強めていた。
そしてある日、《金鹿の角》にも監査官が訪れる。
「うちは、そこまで酷くない」
そう考えていた経営陣だったが、数年分の帳簿を調べ始めた監査官は、ある不自然な数字に目を留め――。
豊穣の巫女から追放されたただの村娘。しかし彼女の正体が予想外のものだったため、村は彼女が知らないうちに崩壊する。
豊穣の巫女に追い出された少女のお話。
豊穣の巫女に追い出された村娘、アンナ。彼女は村人達の善意で生かされていた孤児だったため、むしろお礼を言って笑顔で村を離れた。その感謝は本物だった。なにも持たない彼女は、果たしてどこに向かうのか…。
小説家になろう様でも投稿しています。
魔力ゼロで追放された落ちこぼれ令嬢、ボロ屋敷を繕っていただけなのに「神域の結界師」と勘違いされて冷酷公爵に崇拝されています
「魔力測定器が動かない無能など、我が家に必要ない!」
異母妹に婚約者を奪われ、実家から「死の瘴気が漂う呪われた廃離宮」へと追放された子爵令嬢エルゼ。
誰もが彼女の悲惨な死を予想していたが――エルゼ本人は大歓喜していた。
(やった……! 広いボロ屋敷で、誰にも邪魔されず大好きなDIYができるなんて最高じゃない!)
前世は限界修繕職人。
手先が器用なエルゼの魔力は、既存の測定器では感知できないほど波長が細かく高密度の「神話級魔力」だったのだ。
本人はただの「節約と丁寧な暮らし」のつもりで屋敷を整えていくが、周囲の受け取り方はまったく違っていて……?
◆エルゼ「カビと埃がひどいから、重曹水でゴシゴシ拭きましょう」
→周囲『数千人の怨念が渦巻く特級呪詛を、布切れ一枚で消滅させただと……!?』
◆エルゼ「閣下、寒そうだから余り毛糸でマフラーを編んであげますね」
→公爵『竜のブレスすら完全に弾く「神聖絶対防御結界」を無詠唱で……!? 命を捧げるしかない』
◆エルゼ「庭の雑草を抜いて、焙じてお茶にしてみました」
→宮廷魔導師『百年に一度の幻の霊草を、日常の茶請けに出す狂気の聖女様……!(白目)』
死に場所として離宮に籠もっていた冷酷無比な軍神・ジークヴァルト公爵は、
エルゼの手編みグッズと温かい料理に救われ、やがて彼女を一人の女性として激重に溺愛し始め……!?
さらに、元婚約者や実家が「とっくに死んだだろう」と様子を見に来る頃には、
廃屋は難攻不落の神域要塞へと劇的ビフォーアフターを遂げていて――。
「ええと……どちら様でしたっけ? 配達の方?」
復讐にすら興味がない元職人令嬢が、無自覚に世界を救いながら愛される、
すれ違いだらけのほのぼのDIYスローライフ&勘違い溺愛コメディ!