ハズレしか出ない異世界ガチャ ~追放された俺、最低レアを育てていたら神話級の国ができました~
異世界へ召喚された青年、久遠廻。
召喚者たちが《剣聖》《大賢者》《聖女》などの強力な能力を授かるなか、廻が手に入れたのは、魔晶石を消費してさまざまなものを召喚する《万象ガチャ》だった。
武器も魔法も、頼れる仲間さえ手に入る――はずだった。
しかし、何度回しても出てくるのは、欠けた木剣、腐りかけの薬草、穴の空いた鍋、最弱のスライム、戦う力を持たない獣人少女など、最低レアリティのハズレばかり。
役立たずと見なされた廻は勇者一行から追放され、凶悪な魔物が棲む辺境へ置き去りにされてしまう。
だが、絶体絶命の状況で《万象ガチャ》に隠された能力が解放される。
――《重複統合》。
同じものを集め、重ね合わせることで、より上位の存在へ進化させる力。
百本の木の棒は《世界樹の神杖》へ。
千枚の薬草は《不死王の霊薬》へ。
そして最弱のスライムは、やがて神さえ喰らう魔物へと進化していく。
それでも廻は、ガチャから現れた仲間だけは素材にしなかった。
「お前たちはハズレなんかじゃない。俺にとって、大切な仲間だ」
その選択が、本来存在しないはずの特別な進化を引き起こす。
最低レアの仲間たちと荒れ果てた土地を開拓し、村を築き、国を育て、やがて勇者や魔王、さらには神々すら凌駕していく――。
これはハズレばかりを引き続けた男が、誰にも必要とされなかった者たちとともに、世界最高の居場所を作り上げる物語。
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