逃げるための後宮勤めでしたが、なぜか皇帝陛下の寵愛を一身に受けています
父が残した借金とモラハラ気質の婚約者から逃げるため、アリアーナは名前を偽り、帝国の後宮で女官として働くことになった。
後宮といえば、皇帝の寵愛を得ようとする令嬢たちが集う華やかな場所。しかしアリアーナにとって恋も出世も関係ない。ただ働いてお金を貯め、いつか誰にも見つからない場所へ逃げ出すことだけが目的だった。
ところが、配属されたのは後宮の中でも最も奥宮に近い場所。そこは、気難しく冷徹だと噂される皇帝アゼルハルトの執務室があった。
できるだけ皇帝陛下とは関わらないようにしよう。
そう強く心に決めていたアリアーナだったが、なぜか彼のほうから声をかけてくるようになり、気づけば皇帝付きの侍女になってしまう始末。
「お前は、私に何か望みはないのか?」
「できれば何も望まず、静かにお暇をいただきたいのですが……」
アリアーナは、無事に己の望む生活を送ることができるのだろうか。
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