王太子妃候補を辞めたら、殿下は招待状ひとつ出せないようです

地味で可愛げがないから、婚約破棄?

「わかりましたわ、フレデリック殿下。では私は、王太子妃候補としての仕事からも手を引かせていただきます」

侯爵令嬢クラリエッタに切り捨てられたその日から、王宮は少しずつ狂い始める。
招待状は乱れ、席次は崩れ、茶会はぎこちなく綻んでいく。

――王太子は、まともな招待状ひとつ出せなかった。

彼女が担っていたのは、ただの補佐ではない。
王宮の社交と体面、そのものだったのだ。

そして、そんな彼女の価値を最初から見抜いていた第二王子ロレンツが、静かに手を差し伸べる。

婚約破棄された侯爵令嬢の、実務ざまぁと再評価の物語。

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