転生女神さまは異世界に現代を持ち込みたいようです。 〜ポンコツ女神の現代布教活動〜

れおぽん

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女神、現代を布教したい編

女神「真っ黒な毛穴パック(剥がすタイプ)送ったわ〜」→ 王子「【闇の魔女が人間の皮を被ろうとしている】ぞぉぉぉ!!」

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「あー、あの令嬢ちゃん、かわいそ」

下界の王城をズーム中。 なんか婚約破棄されそうな雰囲気の女の子がいるんだけど。 顔色は悪いし、肌もボロボロじゃん。

「ストレスで肌荒れとか、乙女として終わってるわ~」

勝負の夜会前なのに、化粧ノリ最悪とか詰んでるし。 ここは女神として、美の秘訣を教えてあげるのがスジってもんよね!

そこでこれ!

【激落ち!剛毛・角栓ごっそり炭パック(漆黒タイプ)】

顔に塗って、乾いたらバリバリ剥がすやつ! ちょっと痛いけど、剥がしたあとのツルツル感はマジ神だから。

「これやって、タマゴ肌で王子を見返してやりな!」
 「あ、乾くまで絶対笑っちゃダメだからね~」

はい、美肌へのパスポート、転送~!

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

──王城・令嬢エリザベスの控え室──

「……エリザベス、開けるぞ」

第一王子フレデリックは、青ざめた顔で扉の隙間から中を覗いた。 最近、婚約者であるエリザベスの様子がおかしい。 部屋に籠もり、怪しげな儀式を行っているという噂があるのだ。

「殿下、危険です……!」 側近が止めるのも聞かず、王子は室内を目撃した。

そこには──この世の終わりがあった。

鏡の前に座るエリザベス。 だが、その顔は『漆黒の闇』に覆われていた。

「な……顔が、黒い……?」

目と口だけを残し、顔面がコールタールのような粘着質の闇に侵食されている。 彼女は微動だにしない。 まるで、感情を失った人形のように。

「くくく……乾いてきたわ……」

エリザベスが低く唸る。 その肌(と王子が思ったもの)は、カピカピに硬質化し、ひび割れ始めていた。

「見ろ……! 皮膚が炭化しているぞ!」 
「まさか、彼女は伝説の『闇の魔人』だったのか!?」

そして、恐怖の瞬間が訪れる。

エリザベスは自らの顎(あご)に手をかけると、勢いよく力を込めた。

バリィッ!!

「!? ひぃぃぃっ!!」

王子は悲鳴を上げた。 エリザベスが、自分の顔の皮を、無理やり引き剥がしたのだ。

ベリベリベリベリベリッ!!

黒い皮膚がめくれ上がり、その下から、ヌラヌラと光る『新しい皮膚』が現れる。

「あぁっ……! 痛いけれど……快感……!」

彼女は恍惚の表情で、剥がれた『黒い顔面』を手に持ち、じっと見つめた。

「見て……こんなに汚れが取れたわ……ふふふ」

「ぎゃあああああ!!」 王子は腰を抜かした。

「だ、脱皮だ!! 奴は人間の皮を脱ぎ捨てた!!」
 「本体が現れたぞ!! あの『新しい皮膚』の輝きを見ろ! 人間のものではない!」
 「出会ってはいけない禁忌の存在だぁぁぁ!!」

部屋の外へ逃げ出す王子たち。 その背中に、剥がしたてのパックを持ったエリザベスが声をかける。

「あら、殿下? 見てくださいまし、私のこの抜け殻……」

「来るなぁぁぁぁ!! 皮を見せるなぁぁぁぁ!!」

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

「は?」

え、ちょ、引かないでよ。 そこ「肌キレイだね」って褒めるとこでしょ!?

「なんで脱皮扱いなの!?」

ただの角栓ケアだよ!? 黒いのは炭だよ!? 剥がしたパック見てニヤニヤするのは、女子の嗜みじゃん!

「『新しい皮膚の輝き』って、ただの保湿された肌だから!」
 「魔人じゃなくて美魔女目指してんの!」

せっかくツルツルになったのに、婚約破棄どころか討伐隊が組まれそうなんだけど……。

女神「なんでそうなるのーーー!?」
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