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異世界スパルタ義務教育化計画
女神「ラジオ体操カード(スタンプ欄あり)送ったわ〜」 →吸血鬼の王「【太陽の審判を回避する服従の契約書】だ……!」
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「ふわぁ~……ねむ」
わたしは天界のデスクで、あくびを噛み殺しながらコーヒーを飲んでいた。 最近、夜更かししてネトフリ見すぎた。生活リズム、ガタガタだわ。
「センパイ、目の下にクマが……」 ミオちゃんが心配そうに覗き込んでくる。
この前の一件から心配してくれているのか、最近よく顔を出してくれる。
「うるさいわね! 美肌の敵は睡眠不足なの!」
「てかさ、下界の連中も夜型人間多すぎない?」
モニターを指差す。 そこは「常夜の国」。吸血鬼や魔族が住む、一年中薄暗いエリアだ。 昼間はずっと寝てて、夜になると起きてきてダラダラ宴会してる。
「不健康! 圧倒的不健康!」
「朝日を浴びて、体を動かして、シャキッと一日を始める!」
「これが『丁寧な暮らし』の基本でしょ!」
「でもセンパイ……あの方々は日光が苦手なのでは……」
「甘えよ甘え! 気合いで克服すんの!」 「規則正しい生活こそが、最強の肉体を作るんだから!」
そこでこれ!
【夏休みの定番・ラジオ体操カード(首から下げる紐付き)& 自動放送スピーカー(毎朝6:30に『ラジオ体操第一』が爆音で流れる仕様)】
あの軽快なピアノのメロディ。 「腕を前から上にあげて~」という爽やかな号令。 そして、頑張った証として押してもらえるスタンプの喜び。
「これで毎朝叩き起こして、強制的に運動させるわよ!」 「スタンプが埋まる頃には、あいつらも健康的(サンシャイン)なボディになってるはず!」
早起きの強制執行、転送ポチー!
(センパイ…多分誰もスタンプの文化とか知らないと思うな…)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
──常夜の国・鮮血の城「玉座の間」──
「……朝か。忌々しい太陽が昇る時間だ」
吸血鬼の王、アルカードは棺の中で不機嫌に目を開けた。 彼らは夜の眷属。太陽の光を浴びれば灰になる(と思い込んでいる)。 だからカーテンを閉め切り、城の奥深くで息を潜めてやり過ごすのが日課だった。
その時。 城のスピーカー(魔導放送網)が、突如として起動した。
『チャラッチャッ、チャラッチャッ、チャ~ン♪』
「!?!?!?」
城中に響き渡る、場違いに明るく、軽快なピアノの旋律。
「な、なんだこの音は!?」 「敵襲か!? 聖騎士団の進軍ラッパか!?」
眷属たちが慌てふためく中、無機質な男の声(ナレーション)が響く。
『ラジオ体操~、第一~!』 『腕を前から上にあげて~、背伸びの運動~!』
「なに……? 『腕を上げろ』だと?」
アルカードは戦慄した。 「まさか……これは神による『太陽崇拝の儀(サン・ワーシップ)』の強制か!?」
「へ、陛下! どういうことですか!」
「聞け! この旋律は、太陽神を招き寄せる『暁の歌』だ!」 「そして『腕を上げろ』という指示……これは太陽に対し、服従のポーズを取れと言っているのだ!」
「な、なんですと!?」
「逆らえば……焼かれるぞ!」 「この『陽気な呪いの音楽』が終わるまで、指示通りに体を動かし、恭順の意を示さねば、城ごと浄化される!」
「ひぃぃぃ! 灰になりたくない!」
『はい、腕を振って足を曲げ伸ばす運動~!』
「やれ! 屈伸だ! 足を曲げて許しを請え!」 「いち、に、さん、し!」
城の大広間に、寝巻き姿の吸血鬼たちが集結した。 彼らは必死の形相で、ピアノに合わせて屈伸し、腕を回し、体をねじった。
「ぐわぁぁ! 関節が鳴る!」 「普段動かないから筋肉が千切れそうだ!」
『体を横に曲げる運動~!』
「曲げろ! 太陽の角度に合わせて敬礼だ!」 「うおおおお! 燃える! 体が熱くなってきた!(※ただの血行促進)」
「見ろ! 血が巡っている! これが太陽の力か!」
地獄の3分間。 最後の深呼吸が終わると、音楽はピタリと止まった。
『今日も一日、頑張りましょう』
プツン。
「……た、助かった……」 「生き延びたぞ……」
アルカードは肩で息をしながら、汗だくで床に倒れ込んだ。 そして、自身の首にかかっている『白い紙』に気づく。
「……これは?」
そこには日付が記されたマス目と、空っぽの空白があった。
「契約書……か」
側近が震えながら言う。 「陛下……。恐らく、この儀式を完遂した証として、ここに『認印』を頂かねばならないのでは?」
「……印だと?」
「はい。儀式を行っても、証拠がなければ神は認めないでしょう」
「この空白が埋まらねば……明日の朝こそ、太陽に焼かれるかもしれません」
場が凍りつく。 誰もスタンプを持っていない。 この城にいるのは吸血鬼だけ。神の代理人はいない。
アルカードは空っぽのカードを握りしめ、天を仰いだ。
「いない……」 「我々の努力を、我々の恭順を証明してくれる『裁定者』が、ここにはいないのだ……!」
「神よ!!」 彼は虚空に向かって叫んだ。
「なぜ、道具だけを寄越したのですか!」 「なぜ、貴方様は降りてきてくださらないのですか!」
「我々は待っています……! この『空白』を埋めてくれる、偉大なる主の降臨を……!」
吸血鬼たちは、汗に濡れたカードを宝物のように掲げ、まだ見ぬ「スタンプを押してくれる神」の来訪を、切実に願い始めた。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「……あ」
わたしはコーヒーカップを持ったまま、固まっていた。
「押し忘れた」
いや、違う。 ラジオ体操のスタンプって、普通は近所のおじさんとか、先生が押してくれるもんじゃん? でも、あいつら吸血鬼だし。友達いないし。
「……誰も押してくれないじゃん」
画面の中では、吸血鬼たちが空っぽのカードを見つめて、悲しそうにしてる。 「明日も踊るから……どうか見ていてください……」って祈ってる。
(──なんか、すごい申し訳ないことした気分……)
ミオちゃんが、恐る恐る口を開く。 「センパイ……。彼ら、求めてますよ」 「道具や知識だけじゃなくて……それを認めてくれる『存在』を」
「……う」
痛いところを突かれた。 そう、わたしはずっと「モノ」だけ送って、高みの見物をしてた。 でも、教育ってそれじゃダメなのかも。
「……宿題出しても、丸付けしてくれる先生がいなきゃ意味ないってこと?」
「リモート授業の限界……ってやつ?」
わたしはモニターの中の、必死に祈るアルカード王を見た。 あんなにプライド高そうな吸血鬼が、ラジオ体操カードごときで救いを求めてる。
「ま、まあ!? そのうち慣れて自分たちで押すようになるでしょ!」 「自習自習! 自主性が大事!」
「次はもっと、こう、一人でも完結するやつ送るから!」 「えっと、学習ドリル! 答え付きのやつ!」
「丸付けは自分でやりなさーーい! ……はぁ(溜息)」
わたしは天界のデスクで、あくびを噛み殺しながらコーヒーを飲んでいた。 最近、夜更かししてネトフリ見すぎた。生活リズム、ガタガタだわ。
「センパイ、目の下にクマが……」 ミオちゃんが心配そうに覗き込んでくる。
この前の一件から心配してくれているのか、最近よく顔を出してくれる。
「うるさいわね! 美肌の敵は睡眠不足なの!」
「てかさ、下界の連中も夜型人間多すぎない?」
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「不健康! 圧倒的不健康!」
「朝日を浴びて、体を動かして、シャキッと一日を始める!」
「これが『丁寧な暮らし』の基本でしょ!」
「でもセンパイ……あの方々は日光が苦手なのでは……」
「甘えよ甘え! 気合いで克服すんの!」 「規則正しい生活こそが、最強の肉体を作るんだから!」
そこでこれ!
【夏休みの定番・ラジオ体操カード(首から下げる紐付き)& 自動放送スピーカー(毎朝6:30に『ラジオ体操第一』が爆音で流れる仕様)】
あの軽快なピアノのメロディ。 「腕を前から上にあげて~」という爽やかな号令。 そして、頑張った証として押してもらえるスタンプの喜び。
「これで毎朝叩き起こして、強制的に運動させるわよ!」 「スタンプが埋まる頃には、あいつらも健康的(サンシャイン)なボディになってるはず!」
早起きの強制執行、転送ポチー!
(センパイ…多分誰もスタンプの文化とか知らないと思うな…)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
──常夜の国・鮮血の城「玉座の間」──
「……朝か。忌々しい太陽が昇る時間だ」
吸血鬼の王、アルカードは棺の中で不機嫌に目を開けた。 彼らは夜の眷属。太陽の光を浴びれば灰になる(と思い込んでいる)。 だからカーテンを閉め切り、城の奥深くで息を潜めてやり過ごすのが日課だった。
その時。 城のスピーカー(魔導放送網)が、突如として起動した。
『チャラッチャッ、チャラッチャッ、チャ~ン♪』
「!?!?!?」
城中に響き渡る、場違いに明るく、軽快なピアノの旋律。
「な、なんだこの音は!?」 「敵襲か!? 聖騎士団の進軍ラッパか!?」
眷属たちが慌てふためく中、無機質な男の声(ナレーション)が響く。
『ラジオ体操~、第一~!』 『腕を前から上にあげて~、背伸びの運動~!』
「なに……? 『腕を上げろ』だと?」
アルカードは戦慄した。 「まさか……これは神による『太陽崇拝の儀(サン・ワーシップ)』の強制か!?」
「へ、陛下! どういうことですか!」
「聞け! この旋律は、太陽神を招き寄せる『暁の歌』だ!」 「そして『腕を上げろ』という指示……これは太陽に対し、服従のポーズを取れと言っているのだ!」
「な、なんですと!?」
「逆らえば……焼かれるぞ!」 「この『陽気な呪いの音楽』が終わるまで、指示通りに体を動かし、恭順の意を示さねば、城ごと浄化される!」
「ひぃぃぃ! 灰になりたくない!」
『はい、腕を振って足を曲げ伸ばす運動~!』
「やれ! 屈伸だ! 足を曲げて許しを請え!」 「いち、に、さん、し!」
城の大広間に、寝巻き姿の吸血鬼たちが集結した。 彼らは必死の形相で、ピアノに合わせて屈伸し、腕を回し、体をねじった。
「ぐわぁぁ! 関節が鳴る!」 「普段動かないから筋肉が千切れそうだ!」
『体を横に曲げる運動~!』
「曲げろ! 太陽の角度に合わせて敬礼だ!」 「うおおおお! 燃える! 体が熱くなってきた!(※ただの血行促進)」
「見ろ! 血が巡っている! これが太陽の力か!」
地獄の3分間。 最後の深呼吸が終わると、音楽はピタリと止まった。
『今日も一日、頑張りましょう』
プツン。
「……た、助かった……」 「生き延びたぞ……」
アルカードは肩で息をしながら、汗だくで床に倒れ込んだ。 そして、自身の首にかかっている『白い紙』に気づく。
「……これは?」
そこには日付が記されたマス目と、空っぽの空白があった。
「契約書……か」
側近が震えながら言う。 「陛下……。恐らく、この儀式を完遂した証として、ここに『認印』を頂かねばならないのでは?」
「……印だと?」
「はい。儀式を行っても、証拠がなければ神は認めないでしょう」
「この空白が埋まらねば……明日の朝こそ、太陽に焼かれるかもしれません」
場が凍りつく。 誰もスタンプを持っていない。 この城にいるのは吸血鬼だけ。神の代理人はいない。
アルカードは空っぽのカードを握りしめ、天を仰いだ。
「いない……」 「我々の努力を、我々の恭順を証明してくれる『裁定者』が、ここにはいないのだ……!」
「神よ!!」 彼は虚空に向かって叫んだ。
「なぜ、道具だけを寄越したのですか!」 「なぜ、貴方様は降りてきてくださらないのですか!」
「我々は待っています……! この『空白』を埋めてくれる、偉大なる主の降臨を……!」
吸血鬼たちは、汗に濡れたカードを宝物のように掲げ、まだ見ぬ「スタンプを押してくれる神」の来訪を、切実に願い始めた。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「……あ」
わたしはコーヒーカップを持ったまま、固まっていた。
「押し忘れた」
いや、違う。 ラジオ体操のスタンプって、普通は近所のおじさんとか、先生が押してくれるもんじゃん? でも、あいつら吸血鬼だし。友達いないし。
「……誰も押してくれないじゃん」
画面の中では、吸血鬼たちが空っぽのカードを見つめて、悲しそうにしてる。 「明日も踊るから……どうか見ていてください……」って祈ってる。
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ミオちゃんが、恐る恐る口を開く。 「センパイ……。彼ら、求めてますよ」 「道具や知識だけじゃなくて……それを認めてくれる『存在』を」
「……う」
痛いところを突かれた。 そう、わたしはずっと「モノ」だけ送って、高みの見物をしてた。 でも、教育ってそれじゃダメなのかも。
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「リモート授業の限界……ってやつ?」
わたしはモニターの中の、必死に祈るアルカード王を見た。 あんなにプライド高そうな吸血鬼が、ラジオ体操カードごときで救いを求めてる。
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