21 / 68
わたくしは、誰なのでしょう?
はじめまして、なのですわ。
しおりを挟む
今日は、あさごはんを食べさせてもらいました。
パパが、文字を書いて説明してくれたのですが、わたくし、彩映は、とっても重い病気にかかってしまって、まだ元気になっていないのだそうです。
なので、特別なお食事を作ってもらっているそうです。
国王陛下……パパの従兄になるのでわたくしの伯父さま……が口にしている、とっても珍しいオコメで作ったおかゆだそうです。
普通のおかゆは、麦から作られたオートミールですが、麦の入ったものはわたくしの体がびっくりして、また病気になるかもしれないのだそうです。
なので、同じようなつぶつぶですが、オコメというもので作られたおかゆから食べようねと言われました。
今日は、ママも一緒です。
ママは綺麗な黒い目をした、とっても優しいママです。
「ママ」
そう呼ぶと、嬉しそうに笑ってギュッて抱きしめてくれました。
パパはがっしりですが、ママは柔らかくて甘い匂いがします。
そして、パパのお膝に座って、ママがスプーンでおかゆを食べさせてくれました。
声はまだ聞こえませんが、横に座ったママは、スプーンですくったおかゆをフゥフゥしてくれて、わたくしはお口をあけます。
柔らかくて、ちょっとだけお塩の味です。
「美味しい」
ママとパパを見ると、二人は笑ってくれます。
嬉しいです。
今日は頑張って、いつもよりたくさん食べました。
そのあと、お風呂にも入りました。
ママに頭を洗ってもらいましたが、よく見ると、パパとママはまっすぐで黒いのに、わたくしは白っぽくて、ふわふわしています。
ちょっと残念だなぁと思うのです。
お風呂を出て、お部屋に戻ると、二人の男の子がいました。
一人は私より大きくて、もう一人は小さい子です。
パパが紙に何かを書くと、それぞれ二人に持たせます。
キリッとしたパパに似た黒髪と黒い目の大きな子が近づいてきて、紙を見せてくれました。
『千夏、7歳。彩映のお兄ちゃん』
と書いています。
「お兄ちゃん?」
と聞くと、少し悲しそうな顔になって、パパのところに行って、紙に何かを書いて戻ってきました。
『ちなちゃんってよんで』
その文字に、
「ちなちゃん?」
というと、嬉しそうに笑って、大きく口を開けてゆっくりと、
「だ・い・す・き、い・ろ・は」
と言ってくれました。
今度はわかりました。
千夏ちゃんがわたくしに言ってくれています。
嬉しいです。
「わたくしも、ちなちゃん、大好きです」
と言いました。
すると、わたくしのパジャマがツンツンっと引っ張られました。
振り返ると、頬を赤くした栗茶色の髪と、まんまるの明るい色の瞳の子が、
『風深。3歳。彩映のおとうと』
と書かれた紙を見せてくれました。
「ふうかちゃん?」
目を見て話すと、うんうんと大きく頷いてくれました。
わたくしには、お兄ちゃん……ちなちゃんとふうかちゃんがいるのですね。
嬉しいです。
ちなちゃんとふうかちゃんが、私の手を握ってくれました。
そして、ゆっくりとパパのいるソファに歩きます。
最近ちょっとずつ歩いています。
最初は力がなくて、立つこともできませんでした。
手でものを掴むのは、まだ難しいです。
ちなちゃんとふうかちゃんが握ってくれて、今日はたくさん歩けました。
パパに抱っこしてもらうと、ジュースをのみました。
なんだか眠たくなったので、目をこすると、パパが手を握り、首を振ります。
あ、目をこすったらダメって前に言われましたね。
頷くと、ちなちゃんとふうかちゃん、ママが頭を撫でてくれました。
3人を見て、笑うのが精一杯で、そのまま眠ってしまいました。
パパが、文字を書いて説明してくれたのですが、わたくし、彩映は、とっても重い病気にかかってしまって、まだ元気になっていないのだそうです。
なので、特別なお食事を作ってもらっているそうです。
国王陛下……パパの従兄になるのでわたくしの伯父さま……が口にしている、とっても珍しいオコメで作ったおかゆだそうです。
普通のおかゆは、麦から作られたオートミールですが、麦の入ったものはわたくしの体がびっくりして、また病気になるかもしれないのだそうです。
なので、同じようなつぶつぶですが、オコメというもので作られたおかゆから食べようねと言われました。
今日は、ママも一緒です。
ママは綺麗な黒い目をした、とっても優しいママです。
「ママ」
そう呼ぶと、嬉しそうに笑ってギュッて抱きしめてくれました。
パパはがっしりですが、ママは柔らかくて甘い匂いがします。
そして、パパのお膝に座って、ママがスプーンでおかゆを食べさせてくれました。
声はまだ聞こえませんが、横に座ったママは、スプーンですくったおかゆをフゥフゥしてくれて、わたくしはお口をあけます。
柔らかくて、ちょっとだけお塩の味です。
「美味しい」
ママとパパを見ると、二人は笑ってくれます。
嬉しいです。
今日は頑張って、いつもよりたくさん食べました。
そのあと、お風呂にも入りました。
ママに頭を洗ってもらいましたが、よく見ると、パパとママはまっすぐで黒いのに、わたくしは白っぽくて、ふわふわしています。
ちょっと残念だなぁと思うのです。
お風呂を出て、お部屋に戻ると、二人の男の子がいました。
一人は私より大きくて、もう一人は小さい子です。
パパが紙に何かを書くと、それぞれ二人に持たせます。
キリッとしたパパに似た黒髪と黒い目の大きな子が近づいてきて、紙を見せてくれました。
『千夏、7歳。彩映のお兄ちゃん』
と書いています。
「お兄ちゃん?」
と聞くと、少し悲しそうな顔になって、パパのところに行って、紙に何かを書いて戻ってきました。
『ちなちゃんってよんで』
その文字に、
「ちなちゃん?」
というと、嬉しそうに笑って、大きく口を開けてゆっくりと、
「だ・い・す・き、い・ろ・は」
と言ってくれました。
今度はわかりました。
千夏ちゃんがわたくしに言ってくれています。
嬉しいです。
「わたくしも、ちなちゃん、大好きです」
と言いました。
すると、わたくしのパジャマがツンツンっと引っ張られました。
振り返ると、頬を赤くした栗茶色の髪と、まんまるの明るい色の瞳の子が、
『風深。3歳。彩映のおとうと』
と書かれた紙を見せてくれました。
「ふうかちゃん?」
目を見て話すと、うんうんと大きく頷いてくれました。
わたくしには、お兄ちゃん……ちなちゃんとふうかちゃんがいるのですね。
嬉しいです。
ちなちゃんとふうかちゃんが、私の手を握ってくれました。
そして、ゆっくりとパパのいるソファに歩きます。
最近ちょっとずつ歩いています。
最初は力がなくて、立つこともできませんでした。
手でものを掴むのは、まだ難しいです。
ちなちゃんとふうかちゃんが握ってくれて、今日はたくさん歩けました。
パパに抱っこしてもらうと、ジュースをのみました。
なんだか眠たくなったので、目をこすると、パパが手を握り、首を振ります。
あ、目をこすったらダメって前に言われましたね。
頷くと、ちなちゃんとふうかちゃん、ママが頭を撫でてくれました。
3人を見て、笑うのが精一杯で、そのまま眠ってしまいました。
0
あなたにおすすめの小説
俺の婚約者は地味で陰気臭い女なはずだが、どうも違うらしい。
ミミリン
恋愛
ある世界の貴族である俺。婚約者のアリスはいつもボサボサの髪の毛とぶかぶかの制服を着ていて陰気な女だ。幼馴染のアンジェリカからは良くない話も聞いている。
俺と婚約していても話は続かないし、婚約者としての役目も担う気はないようだ。
そんな婚約者のアリスがある日、俺のメイドがふるまった紅茶を俺の目の前でわざとこぼし続けた。
こんな女とは婚約解消だ。
この日から俺とアリスの関係が少しずつ変わっていく。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
いらない子のようなので、出ていきます。さようなら♪
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
魔力がないと決めつけられ、乳母アズメロウと共に彼女の嫁ぎ先に捨てられたラミュレン。だが乳母の夫は、想像以上の嫌な奴だった。
乳母の息子であるリュミアンもまた、実母のことを知らず、父とその愛人のいる冷たい家庭で生きていた。
そんなに邪魔なら、お望み通りに消えましょう。
(小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています)
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
女神様、もっと早く祝福が欲しかった。
しゃーりん
ファンタジー
アルーサル王国には、女神様からの祝福を授かる者がいる。…ごくたまに。
今回、授かったのは6歳の王女であり、血縁の判定ができる魔力だった。
女神様は国に役立つ魔力を授けてくれる。ということは、血縁が乱れてるってことか?
一人の倫理観が異常な男によって、国中の貴族が混乱するお話です。ご注意下さい。
夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。
古森真朝
ファンタジー
「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。
俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」
新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは――
※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる