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出会い[2]《千影✕和颯》
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【◯◯~。◯◯に到着いたします。降り口は左側です。御降りの際は足元にご注意ください。尚、車両内にてトラブルが発生しました為、停車時間を少々伸ばす可能性があります。予めご了承くださいますようお願いいたします。】
アナウンスの後、程なくして駅に到着した。
しかし、電車の扉が開いた瞬間⋯。
「退けっ!!!」
中年男性は我先と乗客を押し退け電車を降りた。
車両内で『やばい!』『逃げちゃう!』と慌てた乗客が口にする。
和颯は中年男性を追い掛けた。
中年男性は体型に似つかわしくない程、次々に人混みの間をすり抜けて行く。
「すみませんっ!⋯通ります!」
断りを入れ歯を食いしばりながら必死に人混みを掻き分け男性を追いかける。
『冗談じゃないよ⋯!あんなに人を傷つけて怖がらせたのに反省もなく逃げるなんてっ!てか!!!俺も巻き込まれてるから!!!逃げるくらいならするなっての!!!』
中年男性への怒りを心の中に募らせながら、追い掛けるが距離がなかなか縮まらない。
『もっと早く追い掛けられてたら⋯!』
息も絶え絶えになり体力の限界を感じ始めた。
『⋯っ、しんど⋯!も⋯ダメかも⋯。』
そう思い和颯の脚力が尽きそうになったその瞬間⋯。
「ぐわっ!!!」
急に中年男性が勢い良く転けた。
よく見ると柱の影から足が見えており、引っ掛けられたと理解できた。
和颯も突然のことに驚いたが、中年男性が起き上がらない今がまさに絶好なチャンス。
はぁはぁと息を切らしながらも駆け寄る。
「痴漢だか何だか知らないけど逃げるくらいなら、ダサいことしてんなよ。」
和颯が追いつく頃、柱の陰から一人の男性が現れた。
中年男性は意識こそあるが額を打撲したらしく、顔を覆っている。
「そんな抑えなくてもデコの肉がクッションになってるだろ。大袈裟。」
まるで害虫のように男性は中年男性を見下しながら冷たく言い放つ。
和颯はハッと我に返り、柱の陰から現れた男性に声をかけた。
「あの⋯、この男性を止めてくれてありがとうございました。わざと転けさせるっていうやり方はどうかと思いますけど⋯あなたの助けがなければ、きっとこのまま取り逃してました。」
息が整わない内にお礼を口にする和颯の姿に男性は含み笑いをし口を開く。
「ほんとによくトラブルに合うよねぇ~。⋯あ、自分から進んで飛び込んでんのかな?ま、それはそれとしてお礼言うだけ?」
「いえ!俺にできることなら何でもします!」
和颯の言葉を聞いた男性は更にニヤリと口角を上げ『いいの?そんな簡単に何でもとか言っちゃって。』と呟く。
が、和颯には聞こえるはずもなく『え?』とキョトンとする。
「すみません!」
突然離れたところから駅員の呼びかけが聞こえてきた。
「おっとぉ~?俺面倒くさいのイヤだからさ、君から状況話しといてよ。じゃね。」
「えっ!?一緒に説明してくれないんですかっ!?てか、え!名前⋯!」
スタスタ歩き出した男性に和颯は食い下がるが、振り向きざま含み笑いを浮かべ『またすぐに会うよ。』と言うだけだった。
呆気にとられた和颯の側に駅員が近づいていた。
「すみません。ご協力感謝します。状況をお伺いしたく少々お時間を頂戴したいのですが⋯」
「え!?あっはい!」
気がつくと中年男性は警察に引き渡されるところだった。
___そこから和颯は警察と駅員に身分証提出と事情説明をし、解放された。
アナウンスの後、程なくして駅に到着した。
しかし、電車の扉が開いた瞬間⋯。
「退けっ!!!」
中年男性は我先と乗客を押し退け電車を降りた。
車両内で『やばい!』『逃げちゃう!』と慌てた乗客が口にする。
和颯は中年男性を追い掛けた。
中年男性は体型に似つかわしくない程、次々に人混みの間をすり抜けて行く。
「すみませんっ!⋯通ります!」
断りを入れ歯を食いしばりながら必死に人混みを掻き分け男性を追いかける。
『冗談じゃないよ⋯!あんなに人を傷つけて怖がらせたのに反省もなく逃げるなんてっ!てか!!!俺も巻き込まれてるから!!!逃げるくらいならするなっての!!!』
中年男性への怒りを心の中に募らせながら、追い掛けるが距離がなかなか縮まらない。
『もっと早く追い掛けられてたら⋯!』
息も絶え絶えになり体力の限界を感じ始めた。
『⋯っ、しんど⋯!も⋯ダメかも⋯。』
そう思い和颯の脚力が尽きそうになったその瞬間⋯。
「ぐわっ!!!」
急に中年男性が勢い良く転けた。
よく見ると柱の影から足が見えており、引っ掛けられたと理解できた。
和颯も突然のことに驚いたが、中年男性が起き上がらない今がまさに絶好なチャンス。
はぁはぁと息を切らしながらも駆け寄る。
「痴漢だか何だか知らないけど逃げるくらいなら、ダサいことしてんなよ。」
和颯が追いつく頃、柱の陰から一人の男性が現れた。
中年男性は意識こそあるが額を打撲したらしく、顔を覆っている。
「そんな抑えなくてもデコの肉がクッションになってるだろ。大袈裟。」
まるで害虫のように男性は中年男性を見下しながら冷たく言い放つ。
和颯はハッと我に返り、柱の陰から現れた男性に声をかけた。
「あの⋯、この男性を止めてくれてありがとうございました。わざと転けさせるっていうやり方はどうかと思いますけど⋯あなたの助けがなければ、きっとこのまま取り逃してました。」
息が整わない内にお礼を口にする和颯の姿に男性は含み笑いをし口を開く。
「ほんとによくトラブルに合うよねぇ~。⋯あ、自分から進んで飛び込んでんのかな?ま、それはそれとしてお礼言うだけ?」
「いえ!俺にできることなら何でもします!」
和颯の言葉を聞いた男性は更にニヤリと口角を上げ『いいの?そんな簡単に何でもとか言っちゃって。』と呟く。
が、和颯には聞こえるはずもなく『え?』とキョトンとする。
「すみません!」
突然離れたところから駅員の呼びかけが聞こえてきた。
「おっとぉ~?俺面倒くさいのイヤだからさ、君から状況話しといてよ。じゃね。」
「えっ!?一緒に説明してくれないんですかっ!?てか、え!名前⋯!」
スタスタ歩き出した男性に和颯は食い下がるが、振り向きざま含み笑いを浮かべ『またすぐに会うよ。』と言うだけだった。
呆気にとられた和颯の側に駅員が近づいていた。
「すみません。ご協力感謝します。状況をお伺いしたく少々お時間を頂戴したいのですが⋯」
「え!?あっはい!」
気がつくと中年男性は警察に引き渡されるところだった。
___そこから和颯は警察と駅員に身分証提出と事情説明をし、解放された。
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