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1 企業勤めを目指そう!(アットホームな職場)
この街は浮いている
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何百年前
テレサは鎧を纏う近衛兵2人に組抑えられ、床と接吻させられていた。頭を手で抑えられたテレサは浅く呼吸するのがやっと、目の前で起きる事を見守るくらいしか出来なかった。
「ふん!!やっと見つけたぞ!魔力に頼らない完全無敵の防衛装置!」
赤い服を着る貴族の男は、暗い部屋の下で棒状のスイッチを手にし、笑っていた。
「奴隷風情が隠し事をし腐って」
「____!!!___!?」
「ええぃ!鬱陶しい、兵士よ。そいつに喋らせろ。」
テレサの抑止が離れると、声を最大限に使って叫んだ。
「ボタンに触るな!!!私間違えたのよ!反重力装置として使ったそれは壁にならない、逆に檻になるのよ!」
「ふん!嘘を言いおって____とは言え正直嘘でもよいのだ。現在進行中の敵を防ぐにはこの装置。重力場発生装置が不可欠だ。」
「だからそれは反重力装置なの。外側からの侵入を許して、内側から出られない。時間の流れを重力場内でゲージに貯蔵し、時間を緩やかにさせちゃう。わかる?!外の世界から隔絶され____」
熱弁をしている内に、貴族はボタンを押していた。
「そんな...。」
「手法など選んでおられん。もう1夜超えれば1万の兵士がなだれ込む。そうなるとどうしようも無いのだ。」
すると貴族の背後で水槽が怪しく緑に光を放った。それをみた貴族は笑顔を向ける。
「緑色。そんな...」
「はは!見ろ!やはり正常に作動するではな___」
すると途端に近場にいた近衛兵2人が床に崩れ落ちた。
「なんだ?テレサ、何をしたのだ!!!」
「何もしてないのよ。あなたがしたんだから。」
「何を言うか。私は何も_____なっ!!!」
近衛兵の顔がしわくちゃの老人と化していた。呼吸もなく、顔の皺が増えたことによってテレサは確信を得た。
「隔絶適性がなかったのよ...」
「なんだそれは!説明しろ!!」
「重力場内では外の時間はここと比べて早い。こうなると適性がない人間、恐らくだけど外に魔力パスが繋がってる人がいたのね。観測され続けている人間は外の世界に年齢を引っ張られる。この2人は寿命を迎えたのよ...」
「よ、よくわからん。」
狼狽し慌てる帰属を尻目に、テレサはもう諦めていた。
「こうなると外に出た瞬間に寿命を迎えることになる。だから出られない。もし機械を壊したらストックされた時間が戻り、みんな寿命を迎えて死ぬ。終わりよ...街も私たちも」
この日、急性的に寿命迎えた国民は六割を超えた。この後マサヨシがテレサに会うまで30年立っていたが、外の世界では360年経ったことになる。
現実
マサヨシはいきなりのSF設定の羅列に脳がショート寸前だ。
「つまり、その動力炉を破壊すれば、重力場が無くなって、この街にいるみんなが老けて死ぬことになる。そういうこと?」
「そうね。」
「じゃあ俺もそうなるのか...」
[それは大丈夫だ。]
「うぉ!!急に耳から声が」
テレサと話している所を急に低い声音が現れる。これはマサヨシがモノから離れる時に貰ったワイヤレスイヤホンだった。
[このイヤホンでマサヨシを観測し続けているからな。その世界でどうなろうと、外に出てきた事で急に老衰することは無い。]
「モノ、どういうことだ。」
[噂で時間が遅れていることは聞いていたからな。こんなこともあろうかと 時空開通式GPSをつけておいて良かった。]
「だからなんなんだって。」
「時間は観測されて初めて成り立つっていう理論があるのさ。だから、外の世界で観測され続けているマサヨシの時間は外と同じで影響は無いんだよ。所謂相対性理論ってやつ。」
「ふ、ふーん。」
[そこで、とっても賢いゴリラのモノさんから提案がある。]
マサヨシには理解し難い時間性質の理論。それらを踏まえた交渉に、テレサは首を縦に振った。そこからまず第一に3勢力の1つ、[バイオレンスジャケット]が守る塔を教えてもらった。
テレサは鎧を纏う近衛兵2人に組抑えられ、床と接吻させられていた。頭を手で抑えられたテレサは浅く呼吸するのがやっと、目の前で起きる事を見守るくらいしか出来なかった。
「ふん!!やっと見つけたぞ!魔力に頼らない完全無敵の防衛装置!」
赤い服を着る貴族の男は、暗い部屋の下で棒状のスイッチを手にし、笑っていた。
「奴隷風情が隠し事をし腐って」
「____!!!___!?」
「ええぃ!鬱陶しい、兵士よ。そいつに喋らせろ。」
テレサの抑止が離れると、声を最大限に使って叫んだ。
「ボタンに触るな!!!私間違えたのよ!反重力装置として使ったそれは壁にならない、逆に檻になるのよ!」
「ふん!嘘を言いおって____とは言え正直嘘でもよいのだ。現在進行中の敵を防ぐにはこの装置。重力場発生装置が不可欠だ。」
「だからそれは反重力装置なの。外側からの侵入を許して、内側から出られない。時間の流れを重力場内でゲージに貯蔵し、時間を緩やかにさせちゃう。わかる?!外の世界から隔絶され____」
熱弁をしている内に、貴族はボタンを押していた。
「そんな...。」
「手法など選んでおられん。もう1夜超えれば1万の兵士がなだれ込む。そうなるとどうしようも無いのだ。」
すると貴族の背後で水槽が怪しく緑に光を放った。それをみた貴族は笑顔を向ける。
「緑色。そんな...」
「はは!見ろ!やはり正常に作動するではな___」
すると途端に近場にいた近衛兵2人が床に崩れ落ちた。
「なんだ?テレサ、何をしたのだ!!!」
「何もしてないのよ。あなたがしたんだから。」
「何を言うか。私は何も_____なっ!!!」
近衛兵の顔がしわくちゃの老人と化していた。呼吸もなく、顔の皺が増えたことによってテレサは確信を得た。
「隔絶適性がなかったのよ...」
「なんだそれは!説明しろ!!」
「重力場内では外の時間はここと比べて早い。こうなると適性がない人間、恐らくだけど外に魔力パスが繋がってる人がいたのね。観測され続けている人間は外の世界に年齢を引っ張られる。この2人は寿命を迎えたのよ...」
「よ、よくわからん。」
狼狽し慌てる帰属を尻目に、テレサはもう諦めていた。
「こうなると外に出た瞬間に寿命を迎えることになる。だから出られない。もし機械を壊したらストックされた時間が戻り、みんな寿命を迎えて死ぬ。終わりよ...街も私たちも」
この日、急性的に寿命迎えた国民は六割を超えた。この後マサヨシがテレサに会うまで30年立っていたが、外の世界では360年経ったことになる。
現実
マサヨシはいきなりのSF設定の羅列に脳がショート寸前だ。
「つまり、その動力炉を破壊すれば、重力場が無くなって、この街にいるみんなが老けて死ぬことになる。そういうこと?」
「そうね。」
「じゃあ俺もそうなるのか...」
[それは大丈夫だ。]
「うぉ!!急に耳から声が」
テレサと話している所を急に低い声音が現れる。これはマサヨシがモノから離れる時に貰ったワイヤレスイヤホンだった。
[このイヤホンでマサヨシを観測し続けているからな。その世界でどうなろうと、外に出てきた事で急に老衰することは無い。]
「モノ、どういうことだ。」
[噂で時間が遅れていることは聞いていたからな。こんなこともあろうかと 時空開通式GPSをつけておいて良かった。]
「だからなんなんだって。」
「時間は観測されて初めて成り立つっていう理論があるのさ。だから、外の世界で観測され続けているマサヨシの時間は外と同じで影響は無いんだよ。所謂相対性理論ってやつ。」
「ふ、ふーん。」
[そこで、とっても賢いゴリラのモノさんから提案がある。]
マサヨシには理解し難い時間性質の理論。それらを踏まえた交渉に、テレサは首を縦に振った。そこからまず第一に3勢力の1つ、[バイオレンスジャケット]が守る塔を教えてもらった。
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