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テーブル リポート
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お茶会会場の一角のテーブルに、桜花生が数人集まっていた。
αと交流する合間の、ほんの息抜きのつもりで集まった彼女達は、とても楽しそうに語らっていた。
「はじめは、お茶会なんて…って思っておりましたけれど。
実はわたくし存外楽しゅうございますわ。」
「夜会は桜花生にとって晴れの舞台ですものね。
さすがにそちらと同じとは申せませんけれど、わたくしも同じ意見でしてよ。
すっかり気に入ってしまったわ。
これからは夜会とお茶会、両方あればいいのになんて思ってしまいますもの。」
「そうそう、夜会と言えば 華やいではいても臨戦態勢といった感じでしたわよね。
αもΩも、皆さまこぞって番を求める場ですから当たり前なのですけれど、気が抜けない空気で。」
「こんなにのんびりした・・・いえ和気あいあいとした感じではなかったと思いますわ。」
「私たちもお互いに抜け駆けされまいとピリピリしていたけれど、やっぱりαの殿方が集まる会場の空気はどうしても・・・ね。」
「わたくし思ったのですけれど。今回、筑葉の皆さまがお優しいと感じませんこと?
エスコートにもなんだか余裕が感じられましたわ。」
「ええ、わたくしもそう思いました。
筑葉に限らず、こういったαが集う場では皆さま牽制をあたりまえになさるでしょう?わたくしたちに当てたものではなくても、番をもたないΩにとって、その空気は苦しく感じるものですもの。」
「そんな時は抑制剤を飲んでいても、心身共に不安定になってしまいますものね。」
「やっかいなものですわ、バースというものは。わたくしも早く素敵なお方と番になってしまいたい・・・」
「けれど、さきほどからずっと、筑葉の殿方はフェロモンが穏やかで空気が軽くて・・・。
私ったら、殿方の前に立つと、いつも緊張してへまばかりしてしまうのですけれど、今日は自然に振舞えているような気がいたしますの。こんなに楽しいと思ったのは初めてかもしれません。それでね、今日初めて殿方に後日ご一緒にお茶をいかがですかって、お誘いいただきましたの・・・夢みたいですわ。」
「まあ、良かったですわね!」
「なんて素敵!おめでとうございますわ!」
ひとしきり友人の出会いについて話していたが、そのうちの一人が、会場にいる桐生の姿に気が付いた。
話題は、桐生家次男、桐生重明に移った。
「あ・・・見て、桐生様よ。
お皿を持って歩いておられるわ。
どちらに行かれるのかしら・・・」
「桐生家のご次男で、将来的にはグループに入られると聞いておりますわ。
やっぱり素敵ね・・・夜会服をお召しになったお姿はさぞや・・・」
「でも筑葉の白い制服姿もお似合いだわ。わたくし、話しかけてみようかしら・・・」
「待って、どなたかにお皿を渡したわ。
あれは・・・同じ筑葉生かしら。白い制服をお召しですもの。でも、なんだか・・・」
「ええ、なんだか・・・」
((((あの生徒は本当にα・・・?))))
桐生から受け取った皿の料理を食べる男子生徒は、べつに粗野というわけではない。
普通に・・・というか美味しそうに食べている。
ものすごく美味しいのだろう、夢中になって食べていた。
モグモグといった擬音が聞こえてきそうな食べっぷりの男子生徒を、桐生家の御曹司は優しい眼差しでただ見つめている。
食べ終わると、何か話しかけながら、自らのハンカチで男子生徒の口元をぬぐってやっていた。
それを見ていた桜花生たちは不思議そうにつぶやいた。
「どういったご関係なのかしら…」
「保護者…ご兄弟か何かとか?」
彼女たちは、御曹司と謎の男子生徒への興味から目が離せず、それとなく眺めていた。
彼らは何か話し込んでいる様子だったが、二人のリアクションには温度差がありすぎた。
桐生の方は絶えず落ち着いた佇まいを崩さないが、αに見えない男子生徒の方は、とにかく顔色が忙しかった。
驚いたり、慌てたり。そのうち何か奇声を上げたかと思ったら、呆然としていた。
やがて顔を真っ赤にして魂が抜けたように小さく萎んでいった。
そんな男子生徒を桐生は非常に楽しげにみつめていたが、ふいにすさまじく濃厚なαの発情フェロモンが彼から放出されたのが分かった。
が、それもほんの一瞬。
瞬きをするほどのわずかな間に、それは幻だったかのように消え失せてしまっていた。
たまたま彼らを見つめていた桜花生たちにしか、それに気づくことは出来なかったに違いない。
やがて、御曹司が男子生徒の手を取って立たせた。
そして、とぼとぼ歩く男子生徒の手をしっかり握って生徒会専用テントのほうに連れ去っていった。
それらをすべて見届けた桜花生たちは、知らず詰めていた息を吐き出した。
「・・・鳥肌物でしたわね。あれが桐生家本家のフェロモン・・・。偶然とはいえ、貴重な体験でしたわ。」
「最上位αの発情フェロモンなんてそうそう見れる代物ではないのですもの。
何だか怖いくらいのフェロモンでしたわ。わたくしでは足がすくんでとてもお相手なんて無理ですわ・・・」
「やっぱり白妙家位のΩじゃないと釣り合いが・・・って、桐生様、フェロモンをお隣の殿方に向けてらしたわよね?」
「ええ。桐生様にあのような婚約者様がいるってお話ありましたっけ?」
「いいえ。婚約なさるとしたら雅也さまだとばっかり。」
「わたくしも、白妙家との婚約が発表されるのは時間の問題だと思っておりましたわ。・・・あの方はどなたなのでしょう。筑葉の制服をお召しでしたけれど、αにも見えなくて・・・あっ、嫌だわ。わたくしったら失礼なことを・・。」
「そうね、口は災いの元よ。
あの方がおそらく桐生様の思い人なのでしょうね。
桐生様のフェロモンがすべてを物語ってますわよ。」
「あんなフェロモンあてられるなんて・・・最上位αに求められるって大変そうですわ・・・。」
そんな風におしゃべりに花を咲かせる桜花生たちだったが、別のテーブルでも、桐生と小山田を見つめる人間がいた。
獲物を狙う獣のようなしたたかな視線を、艶のある長いまつ毛の奥に押し隠し、川合愛奈は横目で二人を追っていた。そして天使のような微笑みを浮かべると、鈴を転がす様な声で呟いた。
「決めましたわ。筑葉にあのような方がいらっしゃるのなら、予定を変更いたしましょう。
そうすれば、わたくしが筑葉生徒会役員の皆様に直接お目にかかれることは確実ですもの。
わたくしの計画にあれほどまでにおあつらえ向きな方がいるなんて、神様が祝福してくださっているのね、きっと。」
そうして慎重に役員テントの方を見張っていたが、やがてそこから一人で出てきてた小山田に目を留めた。
早足に洋館に向かう小山田から目を逸らさずに、川合愛奈は静かに立ち上がった。
そして獲物の足跡を追う獣のように、静かな足取りで歩いて行ったのだった。
αと交流する合間の、ほんの息抜きのつもりで集まった彼女達は、とても楽しそうに語らっていた。
「はじめは、お茶会なんて…って思っておりましたけれど。
実はわたくし存外楽しゅうございますわ。」
「夜会は桜花生にとって晴れの舞台ですものね。
さすがにそちらと同じとは申せませんけれど、わたくしも同じ意見でしてよ。
すっかり気に入ってしまったわ。
これからは夜会とお茶会、両方あればいいのになんて思ってしまいますもの。」
「そうそう、夜会と言えば 華やいではいても臨戦態勢といった感じでしたわよね。
αもΩも、皆さまこぞって番を求める場ですから当たり前なのですけれど、気が抜けない空気で。」
「こんなにのんびりした・・・いえ和気あいあいとした感じではなかったと思いますわ。」
「私たちもお互いに抜け駆けされまいとピリピリしていたけれど、やっぱりαの殿方が集まる会場の空気はどうしても・・・ね。」
「わたくし思ったのですけれど。今回、筑葉の皆さまがお優しいと感じませんこと?
エスコートにもなんだか余裕が感じられましたわ。」
「ええ、わたくしもそう思いました。
筑葉に限らず、こういったαが集う場では皆さま牽制をあたりまえになさるでしょう?わたくしたちに当てたものではなくても、番をもたないΩにとって、その空気は苦しく感じるものですもの。」
「そんな時は抑制剤を飲んでいても、心身共に不安定になってしまいますものね。」
「やっかいなものですわ、バースというものは。わたくしも早く素敵なお方と番になってしまいたい・・・」
「けれど、さきほどからずっと、筑葉の殿方はフェロモンが穏やかで空気が軽くて・・・。
私ったら、殿方の前に立つと、いつも緊張してへまばかりしてしまうのですけれど、今日は自然に振舞えているような気がいたしますの。こんなに楽しいと思ったのは初めてかもしれません。それでね、今日初めて殿方に後日ご一緒にお茶をいかがですかって、お誘いいただきましたの・・・夢みたいですわ。」
「まあ、良かったですわね!」
「なんて素敵!おめでとうございますわ!」
ひとしきり友人の出会いについて話していたが、そのうちの一人が、会場にいる桐生の姿に気が付いた。
話題は、桐生家次男、桐生重明に移った。
「あ・・・見て、桐生様よ。
お皿を持って歩いておられるわ。
どちらに行かれるのかしら・・・」
「桐生家のご次男で、将来的にはグループに入られると聞いておりますわ。
やっぱり素敵ね・・・夜会服をお召しになったお姿はさぞや・・・」
「でも筑葉の白い制服姿もお似合いだわ。わたくし、話しかけてみようかしら・・・」
「待って、どなたかにお皿を渡したわ。
あれは・・・同じ筑葉生かしら。白い制服をお召しですもの。でも、なんだか・・・」
「ええ、なんだか・・・」
((((あの生徒は本当にα・・・?))))
桐生から受け取った皿の料理を食べる男子生徒は、べつに粗野というわけではない。
普通に・・・というか美味しそうに食べている。
ものすごく美味しいのだろう、夢中になって食べていた。
モグモグといった擬音が聞こえてきそうな食べっぷりの男子生徒を、桐生家の御曹司は優しい眼差しでただ見つめている。
食べ終わると、何か話しかけながら、自らのハンカチで男子生徒の口元をぬぐってやっていた。
それを見ていた桜花生たちは不思議そうにつぶやいた。
「どういったご関係なのかしら…」
「保護者…ご兄弟か何かとか?」
彼女たちは、御曹司と謎の男子生徒への興味から目が離せず、それとなく眺めていた。
彼らは何か話し込んでいる様子だったが、二人のリアクションには温度差がありすぎた。
桐生の方は絶えず落ち着いた佇まいを崩さないが、αに見えない男子生徒の方は、とにかく顔色が忙しかった。
驚いたり、慌てたり。そのうち何か奇声を上げたかと思ったら、呆然としていた。
やがて顔を真っ赤にして魂が抜けたように小さく萎んでいった。
そんな男子生徒を桐生は非常に楽しげにみつめていたが、ふいにすさまじく濃厚なαの発情フェロモンが彼から放出されたのが分かった。
が、それもほんの一瞬。
瞬きをするほどのわずかな間に、それは幻だったかのように消え失せてしまっていた。
たまたま彼らを見つめていた桜花生たちにしか、それに気づくことは出来なかったに違いない。
やがて、御曹司が男子生徒の手を取って立たせた。
そして、とぼとぼ歩く男子生徒の手をしっかり握って生徒会専用テントのほうに連れ去っていった。
それらをすべて見届けた桜花生たちは、知らず詰めていた息を吐き出した。
「・・・鳥肌物でしたわね。あれが桐生家本家のフェロモン・・・。偶然とはいえ、貴重な体験でしたわ。」
「最上位αの発情フェロモンなんてそうそう見れる代物ではないのですもの。
何だか怖いくらいのフェロモンでしたわ。わたくしでは足がすくんでとてもお相手なんて無理ですわ・・・」
「やっぱり白妙家位のΩじゃないと釣り合いが・・・って、桐生様、フェロモンをお隣の殿方に向けてらしたわよね?」
「ええ。桐生様にあのような婚約者様がいるってお話ありましたっけ?」
「いいえ。婚約なさるとしたら雅也さまだとばっかり。」
「わたくしも、白妙家との婚約が発表されるのは時間の問題だと思っておりましたわ。・・・あの方はどなたなのでしょう。筑葉の制服をお召しでしたけれど、αにも見えなくて・・・あっ、嫌だわ。わたくしったら失礼なことを・・。」
「そうね、口は災いの元よ。
あの方がおそらく桐生様の思い人なのでしょうね。
桐生様のフェロモンがすべてを物語ってますわよ。」
「あんなフェロモンあてられるなんて・・・最上位αに求められるって大変そうですわ・・・。」
そんな風におしゃべりに花を咲かせる桜花生たちだったが、別のテーブルでも、桐生と小山田を見つめる人間がいた。
獲物を狙う獣のようなしたたかな視線を、艶のある長いまつ毛の奥に押し隠し、川合愛奈は横目で二人を追っていた。そして天使のような微笑みを浮かべると、鈴を転がす様な声で呟いた。
「決めましたわ。筑葉にあのような方がいらっしゃるのなら、予定を変更いたしましょう。
そうすれば、わたくしが筑葉生徒会役員の皆様に直接お目にかかれることは確実ですもの。
わたくしの計画にあれほどまでにおあつらえ向きな方がいるなんて、神様が祝福してくださっているのね、きっと。」
そうして慎重に役員テントの方を見張っていたが、やがてそこから一人で出てきてた小山田に目を留めた。
早足に洋館に向かう小山田から目を逸らさずに、川合愛奈は静かに立ち上がった。
そして獲物の足跡を追う獣のように、静かな足取りで歩いて行ったのだった。
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