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フィレンツェ
ゲームを始めましょうか?②
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トモの言葉に瞠目する。その大きく見開いた目に映る――彼の目に、捕食者のそれを感じて、私は逃げようと踠いた。が、当然ながらトモは離してくれない。
どうしよう……。ゲームで負けを認めて想いを伝えることにしたとはいえ、まだ心の準備ができていないのに。それにこの時間だといつもは仕事をしているはずなのにいいのかしら?
「トモ、仕事! 仕事の途中でしょ?」
「もう終わりました」
「う、嘘よ! いつも、もう少し遅くまで働いているくせに!」
日本は今午前八時だ。まだまだ余裕で仕事ができる。むしろあっちでは始まったばかりだと思う。
そう言いながら迫ってくる彼の手を振り払うと、その手を掴まれソファーに押し倒されてしまう。
「きゃあっ!」
私の両手をソファーの座面に縫いつけるように押さえ込み、覆いかぶさってくるトモに一瞬何が起きたのか分からなかった。
じたばたと暴れても、逃げられない。
「や、やめてよ」
「嘘ではありませんよ」
「でも、日本だと皆が働き始める時間でしょ?」
睨む私を悠然と見下ろしながら、トモはニヤリと笑った。その嗜虐的な笑みに逃げられない気がしてきて、私は顔を引き攣らせながら、彼から目を逸らす。
ど、どうしよう……。やっぱりちょっと怖いかも。
「んっ……!」
たじろいでいると、突然トモに唇を塞がれて私は大きく目を見開いた。
「やだ……急に何すっ、んんっ」
私がなんとか顔を背けて逃げようとしても、口内に入り込んできた熱い舌が私の舌を絡め取って離してくれない。そのせいで、顔を背けたくても背けられない。
「ふぁ……っ、んぅ」
ぬめりを帯びた舌が唾液をすり合わせ、まるで飲めとでも言うかのように、舌のつけ根を舐る。
私がよく分からないままゴクンと飲み込むと、褒めるように頬を撫でられる。いつしか拘束されていた手は離されていて、トモの手が私の頬を包んでいた。
触れ合っているところが熱い。そこからじんわりと熱が広がっていって、私から抵抗する力を奪っていく気がする。
「んぅ!」
目をギュッと瞑るのと同時に上顎をぐるりと舐められて、体がビクンと跳ねてしまった。その反応に気をよくしたのか――唇が離されて、彼がとても嬉しそうに笑う。
その笑みにゾクリと肌が粟立つ気がした……
「花梨奈さん、可愛い。キスで、そんなにとろけた顔をされると、歯止めがきかなくなりそうです」
苦笑いをしながら、こつんと額を重ねるトモに胸の鼓動が加速する。その胸中を悟られたくなくて、私は目を伏せて視線を外した。
「歯止め、きかなくならないで。乱暴なのも痛いのも嫌よ」
「もちろんです。気持ちいいことしかしないと約束しますよ」
「……優しくしてくれる? 私、初めてだから……こういうのはやっぱり怖さがあるの」
「優しくします。絶対に怖いことをしないと誓います」
……ならいいかな。
小さく頷き体から力を抜くと、彼は私の頬を撫でてまたキスをする。くちゅくちゅと舌を絡め吸われながら、ソファーの下に落ちている私の脚に彼の手が這う。
その手に体がビクッと震えた。彼はスカート越しに太ももを撫でながら、ポツリとこぼす。
「スカートのまま眠るから、やはり皺になっていますね。着替えさせるべきでした。すみません」
「急になんなのよ。別にそれくらい構わないわ」
「ムードを壊してすみません。少し気になったので……。では、花梨奈さん。これ以上皺にならないように服を脱ぎましょうね」
「え……!」
彼の言葉に慌てている私のスカートをするりと奪う。シャツのボタンも一つ一つ丁寧に外し、彼は私の動揺をいなしながら、どんどん脱がしていく。
「待って、脱がさないで……。恥ずかしいの」
「え? あ、花梨奈さんは着たまましたい派ですか?」
「は? ち、違う! ちょっ、着せ直さないで!」
別に着衣エッチがしたいなんて言っていない。
私が顔を真っ赤にして首を横に振ると、トモがクスクスと笑って、「なら脱がしますね」とシャツを脱がす。
「いや、脱がさないで」
「もう花梨奈さん。どっちなんですか?」
クスクス笑うトモに、私は彼を睨みつけた。
だって恥ずかしいだもん。
どうしたらいいか分からず俯くと彼は私から服を奪い取り、ショーツに包まれた私のお尻を嬉しそうに撫でた。その手に背筋がゾクゾクした気がして身を捩る。
「やぁ、やだ……恥ずかしいっ」
「ほら、いい子ですから駄々をこねないでゲームをしましょうね」
うう、やっぱりもう白旗振っちゃう? いやでも、政略結婚を受け入れるって言ったら、当然トモは喜ぶわよね?
そうしたら、きっとエッチがしたいって言ってくるに決まってる。つまり今私が何を言っても、これからするということは覆らない。
女は度胸よ。覚悟を決めるのよ、花梨奈。
「はぅっ」
私が己を奮い立たせていると、トモがショーツのクロッチ部分を二本の指で撫で上げた。そして埋もれている花芽を見つけ出し、ぐりぐりと捏ねる。
「ちょっ、待って……やぁっ、あっ」
「待てません。ゲームを始めると言ったでしょう?」
「で、でも……っぁ」
で、でも、普通はキスの次は胸じゃないの?
いきなりそこにいかれるとは思わなくて、私は目を瞬かせた。
でも、今のビリビリした感じはなんだろう。自分の体とは思えないような感覚が走って、私は戸惑いと恥ずかしさからトモの胸を押し返そうとした。押し返そうとしたのに、「いけない手ですね」とか言われて掴まれて頭の上で、両手を拘束される。
「あっ、ああっ……」
トモの左手に拘束されてじたばた暴れると、それを咎めるように敏感な花芽をキュッと摘まれた。そして不敵に笑いながら、ショーツ越しに花芽を嬲り始める。
「可愛い、花梨奈さん。とても感じやすくて、僕は嬉しいですよ。ほら、もっと気持ちよくなりましょうね」
「やっ、待って! あっ、んんぅ、やぁ」
指で花芽を引っ掻かれるように弄られると、腰が浮く。すると、硬くなってきたそこを次はこりこりと強弱をつけながら捏ねまわす。
そのたびに私の腰はビクビクと跳ねた。
やだ……なにこれ。こんなの知らない……
「ふぁ、あっ……やだ、やぁっ」
そこを触られるだけで、お腹の奥が疼いて、愛液がとろりとあふれてこぼれる。感じたことのない初めての感覚に脚を寄せて、これ以上触らせないようにしたいのに脚の間にトモの体があるからできない。
トモは可愛いと嬉しそうに囁いたあと、私にキスをする。キスをされながら、花芽を捏ねられるとさらに気持ちがよくて、体がビクビクと跳ねるのを止められない。
もうやだ……何これ……。気持ちよくて自分の体じゃないみたい……
「可愛い」
「んんっ……ふあ、ぁっ」
彼が私のブラを手早く外し、震える胸の先端を舌でつつく。いつのまにか拘束されていた手は解放されていて、私はトモの服をぎゅっと掴んでいた。
トモはしがみついている私の頭を撫でながら、ショーツの隙間から指を滑り込ませる。直接、彼の指が花芽にヌルヌルと触れる感覚が、さっきのショーツ越しとは段違いで私は背中を仰け反らせた。
「ああっ! やっ……ト、トモッ」
とろみを帯びた愛液を塗りつけて捏ね回され、胸の先端を舌で舐め上げられると、もうわけが分からない。
「やだぁ……そこ、だめぇ……」
もうパニックだ。こんなのは知らない。
今まで誰にも許したことのない場所を好き放題弄られ、舐められている。
私はもう許してほしくて、消え入りそうな声でイヤイヤと首を横に振った。
処女は感じにくいって聞いたけど、めちゃくちゃ気持ちいいじゃない……! うそつき!
かつて読んだことのある雑誌などに心の中で抗議する。
「よしよし、大丈夫ですよ。いっぱい気持ちよくなりましょうね」
「で、でも……変なの。これ以上は……」
「変じゃありません。慣れていないから変だと思ってしまうだけですよ。不安に思うことは何もありません。とても可愛いですよ」
「で、でもっ、ひぅっ、ぁ」
宥めるように頭を撫でられ、唇に触れるだけのキスが降ってくる。けれど、ショーツの中に入り込んだ彼の指は、私の花芽を今も円を描くように撫で回している。
「あっ……ああっ」
「それに僕は花梨奈さんをもっと愛したい触りたい。だから、もう少し頑張りましょうね」
「っ!」
ストレートに言葉に出されて、一瞬心臓が止まりそうなくらい大きく跳ねた気がする。が、絶えず与えられている愛撫のせいで、返事ができない。
何も言えないまま、言葉にならない声をあげて体を震わせている私の脚からするりとショーツが脱がされた。えっ? と思った時には遅く、彼は露わになった私の秘めどころに高い鼻梁を擦りつけるように匂いを嗅いでいた。
し、信じられない……!
「いやぁっ! 嗅がないで、変態!」
「どうしてですか? とてもいい香りですよ」
「そ、そんなわけないでしょ! それに私……私、お風呂に」
そ、そういえば、私まだお風呂に入っていなかった。そんな状態のあそこの匂いを嗅がれるなんて無理だ。絶対に嫌だ。
今からお風呂入りたいって言ったら雰囲気壊しちゃう? でもでも、我慢できない。
「ト、トモ……お風呂。私、お風呂入りたい」
「花梨奈さん」
「え? な、何?」
どうして、そんなに嬉しそうなの? 入ってもいいの?
なぜ感動に打ち震えているのか分からず、私が怪訝な顔をすると、彼は嬉しそうにわけの分からないことを言い出した。
「初めてがお風呂プレイがいいだなんて、いやらしいですね。花梨奈さん」
「は?」
どうしよう……。ゲームで負けを認めて想いを伝えることにしたとはいえ、まだ心の準備ができていないのに。それにこの時間だといつもは仕事をしているはずなのにいいのかしら?
「トモ、仕事! 仕事の途中でしょ?」
「もう終わりました」
「う、嘘よ! いつも、もう少し遅くまで働いているくせに!」
日本は今午前八時だ。まだまだ余裕で仕事ができる。むしろあっちでは始まったばかりだと思う。
そう言いながら迫ってくる彼の手を振り払うと、その手を掴まれソファーに押し倒されてしまう。
「きゃあっ!」
私の両手をソファーの座面に縫いつけるように押さえ込み、覆いかぶさってくるトモに一瞬何が起きたのか分からなかった。
じたばたと暴れても、逃げられない。
「や、やめてよ」
「嘘ではありませんよ」
「でも、日本だと皆が働き始める時間でしょ?」
睨む私を悠然と見下ろしながら、トモはニヤリと笑った。その嗜虐的な笑みに逃げられない気がしてきて、私は顔を引き攣らせながら、彼から目を逸らす。
ど、どうしよう……。やっぱりちょっと怖いかも。
「んっ……!」
たじろいでいると、突然トモに唇を塞がれて私は大きく目を見開いた。
「やだ……急に何すっ、んんっ」
私がなんとか顔を背けて逃げようとしても、口内に入り込んできた熱い舌が私の舌を絡め取って離してくれない。そのせいで、顔を背けたくても背けられない。
「ふぁ……っ、んぅ」
ぬめりを帯びた舌が唾液をすり合わせ、まるで飲めとでも言うかのように、舌のつけ根を舐る。
私がよく分からないままゴクンと飲み込むと、褒めるように頬を撫でられる。いつしか拘束されていた手は離されていて、トモの手が私の頬を包んでいた。
触れ合っているところが熱い。そこからじんわりと熱が広がっていって、私から抵抗する力を奪っていく気がする。
「んぅ!」
目をギュッと瞑るのと同時に上顎をぐるりと舐められて、体がビクンと跳ねてしまった。その反応に気をよくしたのか――唇が離されて、彼がとても嬉しそうに笑う。
その笑みにゾクリと肌が粟立つ気がした……
「花梨奈さん、可愛い。キスで、そんなにとろけた顔をされると、歯止めがきかなくなりそうです」
苦笑いをしながら、こつんと額を重ねるトモに胸の鼓動が加速する。その胸中を悟られたくなくて、私は目を伏せて視線を外した。
「歯止め、きかなくならないで。乱暴なのも痛いのも嫌よ」
「もちろんです。気持ちいいことしかしないと約束しますよ」
「……優しくしてくれる? 私、初めてだから……こういうのはやっぱり怖さがあるの」
「優しくします。絶対に怖いことをしないと誓います」
……ならいいかな。
小さく頷き体から力を抜くと、彼は私の頬を撫でてまたキスをする。くちゅくちゅと舌を絡め吸われながら、ソファーの下に落ちている私の脚に彼の手が這う。
その手に体がビクッと震えた。彼はスカート越しに太ももを撫でながら、ポツリとこぼす。
「スカートのまま眠るから、やはり皺になっていますね。着替えさせるべきでした。すみません」
「急になんなのよ。別にそれくらい構わないわ」
「ムードを壊してすみません。少し気になったので……。では、花梨奈さん。これ以上皺にならないように服を脱ぎましょうね」
「え……!」
彼の言葉に慌てている私のスカートをするりと奪う。シャツのボタンも一つ一つ丁寧に外し、彼は私の動揺をいなしながら、どんどん脱がしていく。
「待って、脱がさないで……。恥ずかしいの」
「え? あ、花梨奈さんは着たまましたい派ですか?」
「は? ち、違う! ちょっ、着せ直さないで!」
別に着衣エッチがしたいなんて言っていない。
私が顔を真っ赤にして首を横に振ると、トモがクスクスと笑って、「なら脱がしますね」とシャツを脱がす。
「いや、脱がさないで」
「もう花梨奈さん。どっちなんですか?」
クスクス笑うトモに、私は彼を睨みつけた。
だって恥ずかしいだもん。
どうしたらいいか分からず俯くと彼は私から服を奪い取り、ショーツに包まれた私のお尻を嬉しそうに撫でた。その手に背筋がゾクゾクした気がして身を捩る。
「やぁ、やだ……恥ずかしいっ」
「ほら、いい子ですから駄々をこねないでゲームをしましょうね」
うう、やっぱりもう白旗振っちゃう? いやでも、政略結婚を受け入れるって言ったら、当然トモは喜ぶわよね?
そうしたら、きっとエッチがしたいって言ってくるに決まってる。つまり今私が何を言っても、これからするということは覆らない。
女は度胸よ。覚悟を決めるのよ、花梨奈。
「はぅっ」
私が己を奮い立たせていると、トモがショーツのクロッチ部分を二本の指で撫で上げた。そして埋もれている花芽を見つけ出し、ぐりぐりと捏ねる。
「ちょっ、待って……やぁっ、あっ」
「待てません。ゲームを始めると言ったでしょう?」
「で、でも……っぁ」
で、でも、普通はキスの次は胸じゃないの?
いきなりそこにいかれるとは思わなくて、私は目を瞬かせた。
でも、今のビリビリした感じはなんだろう。自分の体とは思えないような感覚が走って、私は戸惑いと恥ずかしさからトモの胸を押し返そうとした。押し返そうとしたのに、「いけない手ですね」とか言われて掴まれて頭の上で、両手を拘束される。
「あっ、ああっ……」
トモの左手に拘束されてじたばた暴れると、それを咎めるように敏感な花芽をキュッと摘まれた。そして不敵に笑いながら、ショーツ越しに花芽を嬲り始める。
「可愛い、花梨奈さん。とても感じやすくて、僕は嬉しいですよ。ほら、もっと気持ちよくなりましょうね」
「やっ、待って! あっ、んんぅ、やぁ」
指で花芽を引っ掻かれるように弄られると、腰が浮く。すると、硬くなってきたそこを次はこりこりと強弱をつけながら捏ねまわす。
そのたびに私の腰はビクビクと跳ねた。
やだ……なにこれ。こんなの知らない……
「ふぁ、あっ……やだ、やぁっ」
そこを触られるだけで、お腹の奥が疼いて、愛液がとろりとあふれてこぼれる。感じたことのない初めての感覚に脚を寄せて、これ以上触らせないようにしたいのに脚の間にトモの体があるからできない。
トモは可愛いと嬉しそうに囁いたあと、私にキスをする。キスをされながら、花芽を捏ねられるとさらに気持ちがよくて、体がビクビクと跳ねるのを止められない。
もうやだ……何これ……。気持ちよくて自分の体じゃないみたい……
「可愛い」
「んんっ……ふあ、ぁっ」
彼が私のブラを手早く外し、震える胸の先端を舌でつつく。いつのまにか拘束されていた手は解放されていて、私はトモの服をぎゅっと掴んでいた。
トモはしがみついている私の頭を撫でながら、ショーツの隙間から指を滑り込ませる。直接、彼の指が花芽にヌルヌルと触れる感覚が、さっきのショーツ越しとは段違いで私は背中を仰け反らせた。
「ああっ! やっ……ト、トモッ」
とろみを帯びた愛液を塗りつけて捏ね回され、胸の先端を舌で舐め上げられると、もうわけが分からない。
「やだぁ……そこ、だめぇ……」
もうパニックだ。こんなのは知らない。
今まで誰にも許したことのない場所を好き放題弄られ、舐められている。
私はもう許してほしくて、消え入りそうな声でイヤイヤと首を横に振った。
処女は感じにくいって聞いたけど、めちゃくちゃ気持ちいいじゃない……! うそつき!
かつて読んだことのある雑誌などに心の中で抗議する。
「よしよし、大丈夫ですよ。いっぱい気持ちよくなりましょうね」
「で、でも……変なの。これ以上は……」
「変じゃありません。慣れていないから変だと思ってしまうだけですよ。不安に思うことは何もありません。とても可愛いですよ」
「で、でもっ、ひぅっ、ぁ」
宥めるように頭を撫でられ、唇に触れるだけのキスが降ってくる。けれど、ショーツの中に入り込んだ彼の指は、私の花芽を今も円を描くように撫で回している。
「あっ……ああっ」
「それに僕は花梨奈さんをもっと愛したい触りたい。だから、もう少し頑張りましょうね」
「っ!」
ストレートに言葉に出されて、一瞬心臓が止まりそうなくらい大きく跳ねた気がする。が、絶えず与えられている愛撫のせいで、返事ができない。
何も言えないまま、言葉にならない声をあげて体を震わせている私の脚からするりとショーツが脱がされた。えっ? と思った時には遅く、彼は露わになった私の秘めどころに高い鼻梁を擦りつけるように匂いを嗅いでいた。
し、信じられない……!
「いやぁっ! 嗅がないで、変態!」
「どうしてですか? とてもいい香りですよ」
「そ、そんなわけないでしょ! それに私……私、お風呂に」
そ、そういえば、私まだお風呂に入っていなかった。そんな状態のあそこの匂いを嗅がれるなんて無理だ。絶対に嫌だ。
今からお風呂入りたいって言ったら雰囲気壊しちゃう? でもでも、我慢できない。
「ト、トモ……お風呂。私、お風呂入りたい」
「花梨奈さん」
「え? な、何?」
どうして、そんなに嬉しそうなの? 入ってもいいの?
なぜ感動に打ち震えているのか分からず、私が怪訝な顔をすると、彼は嬉しそうにわけの分からないことを言い出した。
「初めてがお風呂プレイがいいだなんて、いやらしいですね。花梨奈さん」
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