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それからしばらく経ったある日、学校から帰って玄関の戸を開けると、中にいたミミが叫んだ。
「入ってこないでください!」
途端にまわりの景色が歪んだみ、そして一変した。
そこは大きな洞窟のようなところだった。
上も下も右も左も前も後ろも、全部岩だ。
本来なら光源がないために真っ暗なはずだが、天井がところどころほんのり赤く光っているために、全体が見渡せる。
「ここは?」
「うーん、またお父さんとお母さんに会いに行ってまして……」
「また道を消し忘れたってか!」
「そうなんです。ごめんなさい。まさとさんが帰って来る前に消そうとしたんですが、間に合わなくて……」
「あちゃあ。それじゃあ消し忘れた道を通って帰らないと」
「今、探しています」
「探してる?」
「前にも言いましたが、道は消し忘れるとあちこちに移動します。今どこにあるのか、わからないんです。近くにあるとは思うんですが」
「じゃあ早く見つけてくれ」
「はい、今やっています」
「入ってこないでください!」
途端にまわりの景色が歪んだみ、そして一変した。
そこは大きな洞窟のようなところだった。
上も下も右も左も前も後ろも、全部岩だ。
本来なら光源がないために真っ暗なはずだが、天井がところどころほんのり赤く光っているために、全体が見渡せる。
「ここは?」
「うーん、またお父さんとお母さんに会いに行ってまして……」
「また道を消し忘れたってか!」
「そうなんです。ごめんなさい。まさとさんが帰って来る前に消そうとしたんですが、間に合わなくて……」
「あちゃあ。それじゃあ消し忘れた道を通って帰らないと」
「今、探しています」
「探してる?」
「前にも言いましたが、道は消し忘れるとあちこちに移動します。今どこにあるのか、わからないんです。近くにあるとは思うんですが」
「じゃあ早く見つけてくれ」
「はい、今やっています」
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