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全ての動きが止まっている中、最初に動いたのは、四人の中でも一番口が達者なグラサンだった。
「へへぇ。許さんと言うなら、一体なにをどうするつもりだとおっしゃるのかなあ、ヒロシ君は」
ヒロシはグラサンをにらみつけた。
思ったよりも数段凄みを感じさせる眼で。
「こうするんじゃ」
ヒロシはグラサンに飛びかかった。
グラサンはとっさに手にしたバールのような見慣れない金属の棒で、ヒロシを殴った。
それはヒロシの肩口辺りに当たったが、ヒロシは何事も無かったかのようにそのままグラサンを押し倒した。
そして素早い動きでグラサンのバールのようなものを奪うと、あろうことかそれでグラサンの顔面を思いっきり殴り始めたのだ。
「なっ!」
「なにしやがる」
「やめろ!」
三人が同時に手にした武器を使って、ヒロシに襲いかかった。
一番威力を発揮したのは、パンチパーマが持っていた斧だった。
それはヒロシの背中に深々と突き刺さった。
――とうとうやったか!
滝本はヒロシが死んだと思った。
奇跡的に絶命を回避したとしても、重体はまぬがれないだろう。
ところがヒロシの左腕がするすると動くと、背中に刺さった斧を抜き、ふり返りざまにそれをパンチパーマにむけて振り下ろした。
滝本はこの目で見たものが信じられなかった。
「へへぇ。許さんと言うなら、一体なにをどうするつもりだとおっしゃるのかなあ、ヒロシ君は」
ヒロシはグラサンをにらみつけた。
思ったよりも数段凄みを感じさせる眼で。
「こうするんじゃ」
ヒロシはグラサンに飛びかかった。
グラサンはとっさに手にしたバールのような見慣れない金属の棒で、ヒロシを殴った。
それはヒロシの肩口辺りに当たったが、ヒロシは何事も無かったかのようにそのままグラサンを押し倒した。
そして素早い動きでグラサンのバールのようなものを奪うと、あろうことかそれでグラサンの顔面を思いっきり殴り始めたのだ。
「なっ!」
「なにしやがる」
「やめろ!」
三人が同時に手にした武器を使って、ヒロシに襲いかかった。
一番威力を発揮したのは、パンチパーマが持っていた斧だった。
それはヒロシの背中に深々と突き刺さった。
――とうとうやったか!
滝本はヒロシが死んだと思った。
奇跡的に絶命を回避したとしても、重体はまぬがれないだろう。
ところがヒロシの左腕がするすると動くと、背中に刺さった斧を抜き、ふり返りざまにそれをパンチパーマにむけて振り下ろした。
滝本はこの目で見たものが信じられなかった。
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