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chapter4
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『…すごい。』
予想していた部屋と違ったのがよくわかる。大きな瞳が更に大きくなったまま、部屋を見回している。
『前にしてた仕事の作業場なの。物は多いけど暴れなきゃ危なくないから。
それとこっちの壁の物は触らないで。ごめんね。』
物が溢れかえるこの部屋はコウも余り入った事がない。ここには私の全てが詰まっているから。
棚いっぱいのレコードとCD、反対側にはかつて私の相棒だった楽器たち。PCの中は私の世界で埋め尽くされている。
『ミミはミュージシャンなの?』
『昔はね。今は違うわ。』
『いつか聞かせて?音楽も話も。』
根掘り葉掘り聞いてこない彼女はきっと私の気持ちを考えてくれたのだろう。普通は何でどうしてと尋ねられるのに。
『本当にこの部屋を使っていいの?』
『ここしか部屋がないから。それにあなたなら大丈夫な気がしたから良いの。』
彼女は土足で踏み込んでくるタイプじゃない。理由はわからないけれど、そう思ったのは確かだ。私のこういう直感は大抵当たるから大丈夫。
「あのー。俺も入っていい?」
「もちろん。」
コウは私の大切なものがわかっている。だから今までこの部屋に入った事は無かった。私の世界に踏み込むのを遠慮していたんだと思う。
コウには入らないでと言った事はない。ただ大切にしてくれているからこそ入ってこなかったんだろう。
「ミミの頭の中にいるみたいだね。」
初めて入ったこの部屋を見回してコウが呟いた。
「とりあえず荷物置いて出かけよう。他にも必要なものあるでしょ?」
そうだ。彼女は何も持ってない。生活に必要なものを買いに行かなくちゃいけない。
『買い物行くよ。』
『さっき買い物してきたよ?』
『他にも沢山必要よ。新生活って思ってるより大変なんだから。』
3人とも少し疲れた顔をしているのはわかっていた。でも面倒なことは先にしておかないと、後でもっと面倒になることを私は何度も経験したから、これだけは譲れない。今日中に終わらせないと。
「車取ってくるね。」
そう言ってコウは先に家を出た。
『私達も行くよ。』
渋る彼女を連れて外へ出た。
予想していた部屋と違ったのがよくわかる。大きな瞳が更に大きくなったまま、部屋を見回している。
『前にしてた仕事の作業場なの。物は多いけど暴れなきゃ危なくないから。
それとこっちの壁の物は触らないで。ごめんね。』
物が溢れかえるこの部屋はコウも余り入った事がない。ここには私の全てが詰まっているから。
棚いっぱいのレコードとCD、反対側にはかつて私の相棒だった楽器たち。PCの中は私の世界で埋め尽くされている。
『ミミはミュージシャンなの?』
『昔はね。今は違うわ。』
『いつか聞かせて?音楽も話も。』
根掘り葉掘り聞いてこない彼女はきっと私の気持ちを考えてくれたのだろう。普通は何でどうしてと尋ねられるのに。
『本当にこの部屋を使っていいの?』
『ここしか部屋がないから。それにあなたなら大丈夫な気がしたから良いの。』
彼女は土足で踏み込んでくるタイプじゃない。理由はわからないけれど、そう思ったのは確かだ。私のこういう直感は大抵当たるから大丈夫。
「あのー。俺も入っていい?」
「もちろん。」
コウは私の大切なものがわかっている。だから今までこの部屋に入った事は無かった。私の世界に踏み込むのを遠慮していたんだと思う。
コウには入らないでと言った事はない。ただ大切にしてくれているからこそ入ってこなかったんだろう。
「ミミの頭の中にいるみたいだね。」
初めて入ったこの部屋を見回してコウが呟いた。
「とりあえず荷物置いて出かけよう。他にも必要なものあるでしょ?」
そうだ。彼女は何も持ってない。生活に必要なものを買いに行かなくちゃいけない。
『買い物行くよ。』
『さっき買い物してきたよ?』
『他にも沢山必要よ。新生活って思ってるより大変なんだから。』
3人とも少し疲れた顔をしているのはわかっていた。でも面倒なことは先にしておかないと、後でもっと面倒になることを私は何度も経験したから、これだけは譲れない。今日中に終わらせないと。
「車取ってくるね。」
そう言ってコウは先に家を出た。
『私達も行くよ。』
渋る彼女を連れて外へ出た。
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