<本編完結>転生巫女は腹黒宰相と狂い咲く

汐瀬うに

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守り、護るもの

78.国民の期待***

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 マリは、来る日も来る日も、グズグズにふやかされたオートミールだけの生活を送っていた。

 クロムがトレイを床に置き、食べていいと声をかけられてから舐めとるという食事はとても屈辱的で、最初の数回は満足に食べられないほど、悲しい気持ちで泣きながら食事をしていた。それに加えて、人ではない[ 奴隷 ]になるための扱いをされると、だんだんと気持ちも感情も麻痺していく。

 10日ほどの調教が終わった段階で、マリは既に抵抗する気持ちを完全に失い、クロムの言葉に従うことしかしなくなっていた。食事は犬猫のように舌先で舐め上げるものだし、必要以上に声を出すことも、勝手な排泄も許されてはいない。

 朝起きたら、格子のそばに用意されたタオルと水入りのボウルを使って身体を拭き、シャツとハーネスを自分で着用し、クロムが来るのを床に跪いて待つ。クロムが来たら食事を食べることを許してもらい、そこから調教をされるのがこの城におけるマリの毎日だった。

 カツ、カツ、と階段を上ってくる足音がする。いつもは1人の足音だが、今日は2人かそれ以上の人数の足音。背筋にぞくぞくっとした感覚を覚え、拭き上げてさらりとさせていた全身に、冷や汗をかいた。クロムだけでなく、クリストバルがきたのだと、今日こそは彼に犯されるかもしれないと、恐怖に怯えた心が叫んでいた。

「おはよう、巫女。
 少し想定よりも早く会うことになってしまったな。」

 執事のクロムとともに来たのは、こちらへ来た初日に私をいじり倒していた、あの天然パーマヘアの凶悪な男。真っ直ぐとマリの部屋のがたついた椅子まで歩き、そっと腰かける。

 頭の良いクロムは、初日からマリの抵抗する気が薄いことには気づいていたが、クリストバルに凌辱されれば流石に抵抗するのではないかと思い、先日の噂を利用することにしたのだった。

「どうやら国民は、お前が、愛する私との世継ぎを生むために来たと勘違いしているようでな。お前を愛する気持ちなど私にはさらさらないが、大切な国民のためだ。

 …国民の願いならば、それは実現してやらねばならん。」

 世継ぎ…?私が子を宿すことが出来ないことを知っていながら、そういっているの?マリは少し動揺する。クリストバルはマリの顎を大きな右手で下から掴み、頬をギリリと強く掴んだ。

「そうそう、まだ躾は終わっていないと聞いた。お前が粗相をしても、多少のことは許してやろう。

…せいぜい励めよ。」

 クリストバルがマリの顎から手を離すと、クロムは静かにマリの後ろへ歩き、背中を通るハーネスを掴んで立たせてシャツを肩までずり下げた。ボタンは弾け、ピアスを着けたままの乳房があらわになる。シャツが肘まで下がっていることで、マリの腕は拘束された。

「マリ、クリストバル様に挨拶をしなさい。」

 クロムに後ろから囁かれたあと、マリはそのまましっかりと腕を掴まれ、クリストバルの足元に跪かされた。後ろ手に拘束されたような腕の向きだったので、そのまま腕は後ろで組み、猫のように身体をくねらせて体の位置を調節し、靴にキスを落とす。クロムに、挨拶として仕込まれたものだ。

「マリと申します。…お会いできて光栄です。」

 この数日の調教で、マリは心にもない言葉をいとも簡単に、吐き出せるようになってしまっていた。

「下手くそだが、まぁいい。まずは咥えろ。」

 腕は相変わらず後ろにあるままだったため、マリは全身の力を使って立ちあがろうにも立ち上がれない。待ちきれないクロムが片腕を掴んで、無理やり上体を起こした。
 股を大きく開いて座るクリストバルのパンツの留め具、チャックを口で齧って下ろす。下着は流石に下ろせず、鼻先で窓のように空いたところをくしゅくしゅとずらし、何とか先端を露出させることが出来た。

「…頂戴いたします。」

 咥える前に挨拶をするのは絶対だ。
 きちんと跪き、改めて頭が床に着くほど下げてから、先端にキスをし、チロチロと舐め上げる。数回の刺激で、むく、むくと大きくなっていく男根。舐め上げるうちに口を大きく開かないと入らない太さになり、天に向かって聳り立つ硬さに変わっていった。

 クロムに教えられた通り、喉の奥までくわえ込んでじゅぶじゅぶと前後に動かすと、クリストバルの顔が少しずつ快楽にゆがむのが、横目に見える。顔を必要以上見ることは認められていないため、目を閉じて喉奥で咥えていると、クリストバルの手が後頭部に届き、マリが動けないように固定された後、早いピストン運動で喉を犯され、勢いよく熱い精を受け止めさせられた。

 こぽ、こぽ、と液体が注がれる音がマリの耳にも届く。その度に、マリは心の中にいるハイデルへ、謝罪の言葉を呟いた。

「っなかなか…鍛えたようだな。」

 クリストバルは執事に対して、この期間なら及第点までは来ているなと声をかけるが、マリに声をかけることは無く、そのまま肩を掴んで立ち上がらせ、ベッドへと押し倒した。

 そのまま、身にまとっていたものを脱ぎ、クロムへ外へ出ているよう指示したクリストバルは、クロムが出て行ったのを音で確認した後、押し倒したマリの首に手をかけ、ぎりぎりと狂気を露わにする。

「前にお前を見た時は確かに腹に模様があったが、今日はそれがないようだな。
 …塔に居たというのに入れ替わったか?」

「………えっ!」

 身体を起こして確認しようとしたが、首を掴んでいる力は強く、起き上がることなどできない。一瞬にして悲しみと恐怖を混ぜた表情をするマリを、クリストバルは眉をひそめたままただじっと見つめた。

「…っちが、違いますっ。違うんです…それは…」

 ついにその時が来てしまった。痛みも苦しみも、前触れなんて一切なく、ハイド様との絆は切れてしまった。

「あれは、いわば巫女の契約証…。それが無くなったのなら…それは、巫女では無いという証です…。あのおかげで快感を強く感じていたので、私は、快感を得ることが難しく、なります。」

 嘘はついていない。この男が大切な情報を知らない事に確信を得て、マリはあの事実だけは隠しておかなければと、慎重に言葉を選んだ。

「証を失ったことによる変化はそれだけか。」
「所詮道具ですから…詳しいことは何も。」

 彼に愛されていたということを、この人に伝える気はなかった。彼を今以上に困らせたくはなかった。

「ふ、それもそうか。」

くくくと意地の悪い笑い声で笑ったクリストバルは、先端からしっかりと大きく膨らんだそれをそのまま秘部へと突き刺した。ぽってりと膨らんだ花弁の奥で、ぎゅううっときつく閉じられた入口に、弾けそうなほどに固く主張する男根が先端だけにゅるっと侵入する。

「…っくあぁ…っ!い、たい…痛い!!痛い…ですっ!どうか…っ止めて…!」

 さっきまであんなにも、うつろな表情だったというのに、今は目をカッと開いて涙をうるませながら、痛い痛いと抵抗する巫女。クリストバルの心は愉快でたまらなく、踊り出しそうなほどな幸福感すらある。膣は明らかにこれで終わりではない狭さで、先端には何か遮る感覚がある。

 これにはクリストバルにも心当たりがあった。

「うるさいとは思っていたが、お前はもしや乙女処女か。
 …っひひ、はははは!!そうか、まさかそんなことがあるとは思ってもみなかったが、ここへ来てお前がまだ手付かずの純潔だったとはな…」

 クリストバルは、マリの足首を鷲掴みにして身体を少し持ち上げると、背中に枕を入れる。

「ならば、お前の破瓜の瞬間を、お前自身の目で見届けろ。
そして、一生忘れるな。」

 両手でぐっと腰を掴まれ、マリは逃げることなどできない。先端だけ入った蜜壺は痛みで若干濡れてはいるものの、いつもの調教やハイデルに愛されていた時に比べば、濡れているとは言えないほど、若干のしっとり加減しかない。

 昨夜まで散々なことをされていた自分が、今この瞬間に処女だということも信じられないが、さらに入ってくるものの大きさは過去に受け入れたことのあるサイズの比ではない。どう見てもそれは、あの藁の撥と同じほどのサイズ感で、全てが入り切るとは思えない。赤黒く聳り立つそれを受け入れてしまったら、自分はどうなるのか、恐怖心でいっぱいで想像できない。

 ぐぐぐっとクリストバルの腰がマリのほうへ寄せられると、マリの股関節はギギギと音を立てて無理矢理に開かれた。

「…っうあぁぁ!!っ…いだいっ!いだいいだいっ!!無理です、無理です!入りません!!裂けますっ!やめてやめて、お願いお願い…っ!お願いします!」

 マリは大泣きしてパニックのようになりながら、顔を左右にぶんぶんと振り続けたが、聞き入れられるはずもない。黙れという声がした後、パシン!と頬を強く叩いた音が部屋に響いた。

 煩いのは嫌いだと前回も言ったはずだが、と不機嫌な顔のクリストバル様に叱られたマリは、ただ涙を流しながら、蛇に睨まれたカエルのように全く動けなくなった。
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