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荒らし

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僕は荒らしだった。

いいや、今も荒らしだと言えるのかもしれない。
 
今も昔も何一つ変わっていないからだ。 

しかし、荒らしとは一体何なのだろうか?

弱者が迷惑をかけている、知識のなさから多くのものに。

これは一つの荒らしと捉えられている。一部のものにおいてもそう。

それに対し、自分を正当とし、迷惑に気付かせよう。

正当防衛的立ち位置から発せられるそれら。

しかし、それもまた荒らしの一つであって、本質的にはお互いが荒らしであり、変わらないものであった。

それでは、お互いは変わることはなく、気付かせる何かを、しかし、どのような結果でも新たな荒らしというものが現れる。
 
自分のことを荒らしではないと思い込み、他者のことを責めることもできる。

しかし、それは結局変わらないことであり、荒らしが増えるだけだった。

僕は荒らしであったが、あの頃から変わらない。

しかし、変わったこともある。

自分は荒らしであると自覚していることだ。

そこがあのときとは違う。

自覚して悪いことをしている。

それではさらに悪いかもしれない。

けれど、なるべくしないようにと考える。

何度も繰り返してしまうところはあるが‥

急ブレーキをかけることはできないが、少しずつ止めることはできる。

そして、あの頃と違うのは、罪悪感がつきまとってきたことだ。

亡霊のように、足を掴んできて、罪悪感の波が襲ってくる。

迷惑を言うものも、悪いことだと叫ぶものも無責任だ。

相手の悪い部分に触れていながら、そこまでの行動には目を向けない。

似たような不快感を与え、自らも同様に荒らしであることを自覚せずに。

たとえ気付かさせようと、人が出てきたとしても、その人の真似をすればただ荒らしが増えるだけだ。

そして、こんな言葉を聞いたことがないだろうか?

アンチは嫉妬からだと。

しかし、明らかに悪いことをしていたとき、そして、それに近しいときはどうだろう?

それは成り立たなくなるし、そもそもが、実際に受け入れられてる部分が少なからずあることは分かっている。

ただ、それで本当にいいかは疑問である。

何が言いたいか、僕は荒らしのために自らが荒らしになる必要がないと思うのだ。

お互いが不幸になる結果に。

そもそもが、荒らしというものは永遠についてまわるものではないということだ。

悪に染まる人が、ずっと悪であったか?

そんなことはあり得ないし、優しい瞬間や、善人である瞬間もあるはずだった。

そして、限度を越した場合、それは誰かが手をくださずとも、その人は裁かれてしまう。

人の心はそれに応じて、苦しみを抱く必要はなく、敢えて目を逸らすことも重要だと思うのだ。

本当に悪いことをしたと言う人は自らによってか、外部の原因によってか苦しみを受けることになる。

話を元に戻そう。

僕は荒らしだ。

おろかであるから、同じ過ちを何度も繰り返している。

しかし、変わりたい思いは、ずっと心に抱いている。

変わらないかもしれない。

それでいい、いや、良くない。

葛藤の中、僕は生きていく。

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