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お話の世界

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暗記の王2 ①

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あの激戦から一年が経った‥。

第2回、何人かは彼の話を聞き、ストイックさに自分には無理だと諦めるものもあったが、数人は夢を見て暗記を続けた‥

その中の一人なのかもしれないと希望を夢見た者たちは優勝を目指し歩みを進める。

そう、前回の試合が、世界中の暗記厨達に希望と夢を与えたのである。

記念すべき第三回‥その大会が幕をあけた‥。

今回も、司会者と解説者が会話した。

「本戦、いよいよ開始しました。」
 
「今回は一波乱ありそうです。」
 
「それはどういうことでしょうか?」

「実は初代大会の優勝者、準優勝者、どれ程準備をしてきてあるのか気になって見にいったんです。」

「そうなんですね。」

「そしたら、本戦前に二人とも負けてしまったらしいんですよ。」
 
「え、あの暗記の二人が?それだけ本戦も厳しくなっているということですか?」

「そうでもないかもしれません。彼を用心して、無理押しするものが多かったんです。彼らがいれば全て問題を取られてしまう。」

「確かに彼らがいればありそうですね。」

「そして、無理押しを強いられてしまった。ほとんどわからない状態では、運でしかない。」

「彼らの暗記はあくまで自分たちが分かるところで押すですから。」

「有名人も大変ですね。」

「あと、イップスもありそうです。」

「もしかして、前回の負けからですか?」  

「えぇ。自分の力に自信があった二人です。圧倒的に強い相手が出てきた。」

「自分の能力に自信がなくなっても不思議ではありません。」

「意外なところで波乱があったようですが、今回、どうなってしまうのか。そこも見どころではあります。」

司会者は前回優勝者の暗記中の暗記厨さんに話を聞いた。

「今回の意気込みはどうでしょうか?」

「今年までずっと変わらず暗記を続けてきた。いつも通りのことをするだけです。」

「流石、前回のチャンピオン。とても強い自信がありそうです。」

「この男に勝てるものははたしているのか?」


そして、選手が集まって開始された。
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