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本章1 ウォータリア編

籠の鳥84

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「よし、硬直が解けた 俺らもいくぞ」

ヴェール
「え?」

トゥシエ
「しょうがないな」

「食った分働け!」

手槍と盾を構えてミニブラックの援護に入る、

「ミラージュシールド!追昂!」

防御技を展開しつつミニブラックの攻撃に併せて追撃を与えてると黒い木の枝が吹っ飛んでいく、

「ミニブラック、防御は任せて突っ込め プロテクトシールド!」

ミニブラック
「命令するんじゃないわよ」

 そう言って敵の中に突っ込んでいく、俺は手槍で攻撃を受けつつダメージを蓄積していくが……

ミニブラック
「ダークレイン!激昂のタクト!」

 まるで冷酷に敵を仕留める暗殺者のように的確に敵に攻撃を加えて行く、スキル自体はアクアさんのスキルと似てはいるがどれも威力が強く、そして決定的な違いは身に着けている装備のレベル制限をクリアしているのかその性能をいかんなく発揮されており、
攻撃がミスになることが全くない。

ミニブラック
「ダークマターブラスト」

ヘドロのようなものがミニブラックの両サイドに沸きやがてそれは渦を巻いて球体へと変化していく、

ミニブラック
「終わりだ、行け!」

黒い鋼球と化したヘドロはそのまま木々を打ち抜いて行く、
暗き闇が晴れていくかの如く黒い木々は地面へと落ちた

「よし!早くその猫のとこに」

ミニブラック
「待て!」

先ほど薙ぎ倒した枝がまるでミミズのようにうねり出しそれぞれが意思を持ったかのようにこちらに飛びかかろうとしている。

「気持ち悪いな」

ミニブラック
「面倒だな」

「ああ、それに後ろの幻惑もそろそろ効果がきれそうだ」

ミニブラック
「何か手はないのか」

「そんなこと言われても」

 何か手はないかゲンゾウさんのお店でお借りした小道具をひっくり返してなにか無いかさがしていると、

ミニブラック
「何か落ちたぞ」

サービスEロボットチケット
サービスエリアでの大量購入よるボーナスチケット
サービスエリアで働くEシリーズのロボが戦闘以外のお手伝いをしてくれる 
使用回数1回

「さっきのロボットからもらったやつか、でも戦闘できないなら無理だ、なんか無いか」

ミニブラック
「まあ、ダメもとで」

ミニブラックがチケットの使用ボタンを押すとそこにはあの調理ロボットが一台出現する、

ロボット
「オヨビデスカ?ココ ハ ドコデスカ GPSキノウガキノウシマセン」

ミニブラック
「あいつ等をなんとかしてくれ」

そう言って迫ってくる町民達を指さす

ロボット
「ワタクシハ セントウコウイハ デキマセン」

ミニブラック
「あいつ等は不法侵入者だ」

「え?」

ロボット
「フホウシンシャ ハイジョデスネ ウケタマワリマシタ」

「それOKなの!?」

するとアームの様な手が大きく伸びそのまま町民の方へ走り出しながら

「オキャクサマ ココハ タチイリキンシデス」

声の音量マックスで走って行った。

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